甘々風磨 ページ38
「…わたし、少し前からお風呂…苦手で…」
自分でもいい歳した大人が何言ってんだって思うような言い方しか出来ず、顔から火が出るほど恥ずかしい…
俯いたままだけど、風磨の視線が痛い。
「…音のない中で…目を…閉じるのが…怖い…」
そう付け足した。
すると、頭の上から「ふっ」と風磨が笑った気配がして、突然身体が宙に浮いた。
風磨に抱き上げられてるのに気付くのはすぐだった。
「えっ！ちょっ…風磨！なにしてんの？」
風「うるせぇな。あんまり騒ぐと落ちるよ？(笑)」
お姫様抱っこなんてされたことないし、風磨の顔をこんな角度から見た事ないし、そもそも私めちゃくちゃ重たいのに…！///
きっと顔が真っ赤だろう大人しくなった私に
風「そうそう。大人しくしててね？」
風磨は1人とても楽しそうにそう言って、そのまま浴室まで歩き、お湯の張っていないバスタブへ私を下ろした。
風「髪、洗ってやっから。上向いて頭乗せてくれる？」
そう言ってバスタブの淵をポンポンと叩く。
一瞬、何を言われたのか理解するのに時間を要した。
「えっ…ちょっ…いいって！
1人で大丈夫だから…！」
意味を理解して、全力で拒否しようとしたけど、風磨の無言の圧に早々に負けて、言われた通りにする。
風「そうそう(笑)初めから言うこと聞けし」
シャワーで髪を濡らしながら、風磨の大きな手が何度も私の頭に触れる。
美容師さんのそれとは全く違うけど、目を閉じても分かる風磨の手の感触がとても心地良くて安心する。
「気持ちい…」
思わずシャンプー中にそう言うと
風「そ？なら良かった」
目を閉じてるから分からないけど、風磨の声はとても優しくて楽しそう。
「こういう事、結構してるの？(笑)」
イタズラ心が湧いてそう聞くと、一瞬手が止まって
風「…は？んな訳ないじゃん。怒るよ？」
「…ごめん」
慌ててすぐに謝ると
風「お前だから。
…ったく…そのくらい分かれよ」
まっすぐな想いを伝えられ、私は返す言葉もなくきっと顔は真っ赤だったと思う。
目を閉じる口実があって本当に良かった…
その後トリートメントまで丁寧にしてくれた風磨。
風「はい、おわり」
そう言って、髪をタオルドライしてクリップで留めてくれた。
「ありがとう…」
ふわふわした気持ちのままお礼を言う。
風「ん。
じゃあ…俺出るからシャワーしておいで？
あ、それとも今からお湯溜めよっか？」
なんか…今日の風磨、甘々じゃない？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 354人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名 - ？さん» ってか私が読んでいる作品の所に必ず現れますが随分とお暇なんですね(笑) いちいち私が見てる作品の所に来て楽しいですか？(笑) そこまでするって本当笑えますわ(笑) (2023年3月28日 22時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 作者様、結という方は間違い探しオタクの荒らしなので無視していいです。最後まで間違い探ししまくってコメント欄埋め尽くした挙げ句最後に嫌味言う時点でもうお察しなので。 (2023年3月27日 23時) (レス) id: ce3d4ae5a1 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみませんm(._.)m 最後に主人公ちゃんって靴をつくるメーカー(会社)で 働いていたんでんすね。 物語最初から読んでいる筈なのに分かりませんでしたよ(._.) (2023年3月27日 23時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語無事に完結しましたね。 ハッピーエンドで良かったです。 物語は完結してしまいましたが。。。 その後の2人が気になります(笑) (2023年3月27日 23時) (レス) @page50 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - どうもです(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語読みました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 (2023年3月23日 18時) (レス) @page48 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：プルメリア | 作成日時：2023年1月18日 8時
