決意＊＊＊風磨side ページ36
部屋での一件以来、ずっと考えてた。
考えて考えて考えて…
やっぱりAを諦めるなんて出来ないと思った。
誰に何と言われようと、俺はAのそばにいたい。
そう思った。
だから、その気持ちを伝えるためにAの家へ車を走らせた。
いつもの駐車場に車を止めて歩いていると、視線の先に2人の影が見えた。
1人がAなのはすぐに気付いた。
もう1人は…男。
しばらく離れて様子を見ていたけど、急にそいつがAの手を掴んで引きずって行こうとするのが見えて、慌てて走った。
「なにしてんの？」
そう言って、Aの手を掴んでいた男の手をひねりあげた。
明らかに怖がっているAを、そいつの視界からなくすように背に庇う。
怖かったのだろう。
背中に触れるAの手が震えているのが分かった。
その間にも目の前の男は、勝手なことを言ってAをさらに傷つける。
そして、きっと俺には絶対に知られたくなかっただろう話をされて、背中越しにAが少し離れたのが分かった。
咄嗟に片手でAの手を掴み引き寄せる。
幻滅したとか、ショックだとか、そんな感情はどこにもなくて、ただAが俺から離れようと思っているんじゃないかって思うだけで胸が苦しくなった。
「Aに何かあったら許さない」
最後にそう言うと、相手の男は舌打ちをした後、何も言わずに去って行った。
男の姿が見えなくなったのを確認した俺は、振り返るのと同時にAを抱きしめた。
風「…怖い思いさせてごめん」
腕の中のAは、力なく首を横に振り
「…わたし…こそ…ごめんね…」
そう言った。
痛々しい程の傷を付けられて、それでも俺を心配しているAを、絶対に守りたいと思った。
風「…とりあえず、部屋行こう？」
そっと手を取り歩き始めると、静かに俺に着いてくるA。
鍵を開け先にA、その後に俺と続いて玄関のドアが閉まった途端、不意に俺の腰にAの手が回り抱きつかれた。
風「うぉっ…？何？どした？」
そう慌てて聞いたけど、Aから出てきたのは大粒の涙だった。
今まで必死に我慢していたのだろう。
Aは堰を切ったようにわんわんと声を出して泣いている。
俺は「大丈夫。大丈夫だよ」と何度も言いながら、Aを抱きしめてやることしか出来なくて、その間も泣きながら「ごめんね」と言うAを、一生守っていこうと密かに誓った。
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匿名 - ？さん» ってか私が読んでいる作品の所に必ず現れますが随分とお暇なんですね(笑) いちいち私が見てる作品の所に来て楽しいですか？(笑) そこまでするって本当笑えますわ(笑) (2023年3月28日 22時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 作者様、結という方は間違い探しオタクの荒らしなので無視していいです。最後まで間違い探ししまくってコメント欄埋め尽くした挙げ句最後に嫌味言う時点でもうお察しなので。 (2023年3月27日 23時) (レス) id: ce3d4ae5a1 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみませんm(._.)m 最後に主人公ちゃんって靴をつくるメーカー(会社)で 働いていたんでんすね。 物語最初から読んでいる筈なのに分かりませんでしたよ(._.) (2023年3月27日 23時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語無事に完結しましたね。 ハッピーエンドで良かったです。 物語は完結してしまいましたが。。。 その後の2人が気になります(笑) (2023年3月27日 23時) (レス) @page50 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - どうもです(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語読みました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 (2023年3月23日 18時) (レス) @page48 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年1月18日 8時
