不穏な影2 ページ33
残業を終え、人がいないフロアを歩いていると、昼間の話が思い起こされ、エレベーターを待つ間も恐怖と不安で身体が自然と緊張で固くなる。
会社を出て駅へ歩き始めた時
「A」
私を呼ぶ声がして振り返る。
「…ど…したの？」
驚きすぎて声が掠れてしまった。
目の前にはニヤニヤしながら近付いてきた鈴木が。
「お前のとこの女部長に送るように頼まれたから待ってたんだけど？」
「は…？なんで？」
「いや、詳しくは知らねーけど。
昼休みの時に、お前のとこの部長がわざわざ俺のとこまで来て、Aのことをなるべく1人にしないでやってって言って来たからさ。
なんか、お前変なことに巻き込まれてんの？」
自分が疑っている人物を前に、本当のことなど言える訳もなく
「別に？何もないけど。
だから、わざわざ待っててもらったのに申し訳ないけど、私は1人で大丈夫だから」
もう1秒でも早くこの場から立ち去りたくて、話しながらどんどん歩調が速くなる。
「待てって。
何か問題があんなら、俺、お前ん家にしばらく泊まろうか？
そうすりゃお前も帰り道1人じゃないし、安心だろ？」
そう言って肩を抱こうとした手を思い切り叩き払った。
「だから！大丈夫だって言ってるでしょ?!
心配してくれるのはありがたいけど、送って欲しいなんて思ってもないし頼んでないから。
部長にも明日きちんと話すから。
わざわざ待っててもらったのに申し訳ないけど、今日はもう帰って」
必死にそう言うと
「そーかよ、分かったよ」
そう言って、鈴木が背を向けて去って行く。
その姿を見た私は一気に緊張が解けて、思わずその場に座り込んだ。
−−−−翌日。
部長へ昨日の件を伝えるため、部長室へ赴く。
「A、昨日残業お疲れ様。
何事もなく帰れた？」
そう訊ねる部長へ
「昨日部長が私の身を案じて同期の鈴木に一緒に帰るようにって指示を出したと聞きました。
すみません、ご心配はありがたいんですが…」
そこまで話すと突然
「え。なに、それ。ちょっと待って。
わたし、そんな事言ってない」
一瞬2人とも理解するのに時間を要した。
「は…え…？
いや…わたし…昨日鈴木から部長に頼まれたから終わるの待ってたって言われて…」
「だから。
私、そんな事言ってないから」
2回同じ会話を繰り返した後で気付いた時は、もう背筋が冷たくなっていた。
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匿名 - ？さん» ってか私が読んでいる作品の所に必ず現れますが随分とお暇なんですね(笑) いちいち私が見てる作品の所に来て楽しいですか？(笑) そこまでするって本当笑えますわ(笑) (2023年3月28日 22時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 作者様、結という方は間違い探しオタクの荒らしなので無視していいです。最後まで間違い探ししまくってコメント欄埋め尽くした挙げ句最後に嫌味言う時点でもうお察しなので。 (2023年3月27日 23時) (レス) id: ce3d4ae5a1 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみませんm(._.)m 最後に主人公ちゃんって靴をつくるメーカー(会社)で 働いていたんでんすね。 物語最初から読んでいる筈なのに分かりませんでしたよ(._.) (2023年3月27日 23時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語無事に完結しましたね。 ハッピーエンドで良かったです。 物語は完結してしまいましたが。。。 その後の2人が気になります(笑) (2023年3月27日 23時) (レス) @page50 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - どうもです(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語読みました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 (2023年3月23日 18時) (レス) @page48 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年1月18日 8時
