告白***風磨side ページ24
デザートのプリンはやっぱりカラメル部分をAに奪われて、結局カスタードの部分だけしか食べられなかった。
「上のカスタード、食べてもいいよ?」
なんて、俺のプリンを奪ってるはずなのに、悪びれもなくそんな事を言うAに
風「お前、それはただカスタード苦手なだけだろ(苦笑)」
そう言いつつ、Aのプリンのカスタードを食べてやる自分はとんでもなく甘いと思う。
食べ終えると、お礼に食器洗いを申し出てきたAがキッチンで洗い物をするのを、コーヒーを飲みながらカウンター越しに眺める。
「風磨のカレーってさ。自分で同じように作っても全然同じ味にならないんだよね」
風「そりゃそーだろ。だって全部材料教えてねーし(笑)」
「え?!そーなの?」
風「おん。
まぁでもAが食べたいって言えば俺がいつでも作るから、自分で作れなくても問題なくない?」
そう言うと食器を洗っている手元を見つめたまま
「…もう(苦笑)…あのさーそういうのは好きな人にだけ言わないとダメだよ?」
って言うから
風「ん?なら問題なくない?」
サラッと言ったつもりだったけど、Aはそうじゃなかったみたいで。
食器を洗う手を止めて聞いてきた。
「…どう…いう…意味?」
風「いや。だから。
俺はお前が好きだから問題なくない?」
Aをまっすぐ見つめてそう言うと、しばらく呆然としたように俺を大きなくりくりの目で見つめ返してきて
「ねぇ(苦笑)
それは《好き》の種類が違うでしょ」と力なく笑う。
風「いや?違わねーし」
俺の返事を聞いて言葉をなくしたように黙り込むAに
風「つーか、夜明け前から仕事行って日付け変わる直前に帰宅した身体で、ただの友だちのこと迎えに行ったりすると思う?
プリンだってそう。
俺がただの友だちに毎回1番美味しいとこ奪われたままな訳なくない?」
「…え…っと…」
風「好きだから。
友だちとしてじゃなくて。惚れてるって言ってんの」
Aの目をまっすぐ見つめてそう言った。
するとしばらく俺の目を見ていたAだったけど、不意に視線を外したかと思ったら、目元を拭う仕草。
風「A?なんで泣くの?」
手を伸ばし、その頬に触れようとしたら
「…なんで…?」
俯いたままのAが言う。
風「ん?」
「な…んで…わたし…なの…」
あー、そういうことね。
「周りにもっと可愛くて美人な人、たくさんいるでしょ…?」
予想通りの言葉。
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匿名 - ?さん» ってか私が読んでいる作品の所に必ず現れますが随分とお暇なんですね(笑) いちいち私が見てる作品の所に来て楽しいですか?(笑) そこまでするって本当笑えますわ(笑) (2023年3月28日 22時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
? - 作者様、結という方は間違い探しオタクの荒らしなので無視していいです。最後まで間違い探ししまくってコメント欄埋め尽くした挙げ句最後に嫌味言う時点でもうお察しなので。 (2023年3月27日 23時) (レス) id: ce3d4ae5a1 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみませんm(._.)m 最後に主人公ちゃんって靴をつくるメーカー(会社)で 働いていたんでんすね。 物語最初から読んでいる筈なのに分かりませんでしたよ(._.) (2023年3月27日 23時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語無事に完結しましたね。 ハッピーエンドで良かったです。 物語は完結してしまいましたが。。。 その後の2人が気になります(笑) (2023年3月27日 23時) (レス) @page50 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - どうもです(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語読みました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 (2023年3月23日 18時) (レス) @page48 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:プルメリア | 作成日時:2023年1月18日 8時