不安 ページ16
【今日の夜どう？】
休憩中に鈴木からのLINE。
今日は来季のデザイン会議で久しぶりの本社へ出勤。
何だか返信する気にもならず、そのまま既読だけつけて会議室へ戻ろうとしたら
「A」
後ろから名前を呼ばれた。
仕方なく振り返ると、そこには予想通りスマホを片手に持った鈴木がいた。
「なに…？」不機嫌気味に聞くと
「何？じゃねーよ。お前、無視すんなよ。
最近とんとご無沙汰じゃん？」
そう言って間を詰めて私の肩を抱こうとしたから、あからさまに避けた。
「…もうやめよう」
自分でもはっきりした言葉が出たと思った。
「もう、あんたとは会わない」
鈴木の顔を真正面から見てそう告げ、返事を聞かずに私は会議室へ戻った。
仕事終わりに先輩社員と久しぶりに飲みに行こうとなり、会社の近くの居酒屋へ。
「Aの本店出勤もあと半月かー。
あんた、ほんとよく頑張ったね」
お店でのことは、私は何も言ってないけど、どうやら本社の上の方まで話がいったようで、つい先日副店長は地方店の店長として異動になった。
表向きは栄転扱いだけど、内部事情を知ってる者にとっては逆の意味合いに思える人事だった。
「ありがとうございます(苦笑)
でも、いろいろ学べて本当に良い経験させて頂きました」
先輩「ここだけの話…鈴木くんがね、どうやら告発したみたいよ」
思わぬ人の名前が出てきて困惑してしまった。
先輩「ボイレコとか証拠持って上層部へかけ合ったみたい。
確かAって、鈴木くんと同期じゃなかった？」
「…はい、そうです」
先輩「あの子、本当にやり手よね〜
取引先からの評判もいいし、上からも気に入られてるから最近稀に見る逸材よね」
「そう…ですね」
私、鈴木に何も話してないのに…
どうして鈴木は分かったんだろう…
先輩の彼を絶賛する言葉とは裏腹に、私は最近の鈴木の、私に執着するような言動を思い出し、背筋が冷たくなった。
先輩と別れ、いつもの電車に乗って最寄り駅に着くと、家まで徒歩10分程の距離をいつものように歩く。
すると、背後から人の歩く気配がして、思わず振り返る。
さっき良からぬ事が頭によぎってしまったせいで、過敏になってしまったみたい。
振り返るとそこには誰もいなくて、暗い通りを街灯の頼りない明かりが照らすだけ。
ホッとして歩き出す。
だけど、私が歩き始めると確かに誰かが着いてくる気配がして仕方ない。
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匿名 - ？さん» ってか私が読んでいる作品の所に必ず現れますが随分とお暇なんですね(笑) いちいち私が見てる作品の所に来て楽しいですか？(笑) そこまでするって本当笑えますわ(笑) (2023年3月28日 22時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 作者様、結という方は間違い探しオタクの荒らしなので無視していいです。最後まで間違い探ししまくってコメント欄埋め尽くした挙げ句最後に嫌味言う時点でもうお察しなので。 (2023年3月27日 23時) (レス) id: ce3d4ae5a1 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 続けてのコメントですみませんm(._.)m 最後に主人公ちゃんって靴をつくるメーカー(会社)で 働いていたんでんすね。 物語最初から読んでいる筈なのに分かりませんでしたよ(._.) (2023年3月27日 23時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - こんばんは(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語無事に完結しましたね。 ハッピーエンドで良かったです。 物語は完結してしまいましたが。。。 その後の2人が気になります(笑) (2023年3月27日 23時) (レス) @page50 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
結 - どうもです(*^^*) 更新ありがとうございます。 物語読みました。 今読んだばかりなのにもう続きが気になります。 更新待ってますね。 (2023年3月23日 18時) (レス) @page48 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年1月18日 8時
