回想 ページ31
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“楼主様！”
“あら、テヨン”
“どうしたの”
“こんにちは、楼主様”
“…テヨン、また身長伸びた？”
“え？そうですか？”
“ふふ、成長期ってまだまだ続くのね”
“あははっ、そうみたいですね。ああ、そう言えばマークの声変わりが… って、これは今はどうでもいい話で…”
“…あの、楼主様”
“うん？”
“また… 綺麗な花が店前の花壇に咲いていたんです”
“一緒に、見に行きませんか？”
“……楼主様と、一緒に見たいと…思って”
“…テヨン…”
“ふふ、いいわよ”
“本当ですか？”
“あははっ、じゃあ、行きましょう！”
“…まあ、本当に… こんなに綺麗に、咲いていたのね”
“藤に躑躅に、薔薇まで…”
“…A、さん”
“…！”
“何、急に…… えっ、”
“…これ…”
“…花で、冠を作ったの？”
“…はい。そこに咲いていた白詰草で、作ってみました”
“Aさんに、きっと似合うと思って…”
“……綺麗…”
“ふふ、流石テヨンね。やっぱり手先が器用なこと”
“ありがとう”
“Aさん…！”
“…ふふっ、頑張った甲斐がありました！”
“えへへ、こちらこそ、なんか… その、”
“……Aさん”
“ふふ、なあに？”
“…本当に、綺麗です。美しいです”
“まるで、女神様みたいだ”
“…そんなに面と向かって言われたら、恥ずかしいわ”
“えへへ… なんか俺も、恥ずかしいな”
“…あの、白詰草の花言葉、知ってますか”
“…ううん、なんだったかしら？”
“ふふ、白詰草の花言葉は…”
“…私を、想って”
“…テヨン、なんだか大胆なことするのね”
“ …その、もしも、Aさんが…”
“……俺のこと、誰より大切に想ってくれていたら、いいなって…”
“……テヨン”
“…はい、”
“こっち、来て”
“…テヨン”
“……誰より、貴方を想ってる”
“ずっと私のそばに、いてね”
“…嬉しいわ、貴方がこんな風に そばに居てくれて”
“私、とっても幸せよ、今”
“…Aさん…”
“……よかった…”
“…俺も、幸せです”
“Aさん、”
“…ずっと、俺はAさんのそばにいます”
“だから、……”
俺を、愛してください
その、一言を
あの日の俺は 言えなかった
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rurueru - このお話は本当に書籍化して欲しいぐらいお気に入りです。これからも長く続いてほしいですがこの願いははたまた、、、 (2021年2月24日 22時) (
レス) id: cf29b96430 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - もう5年くらいいろんな方の作品を読んでいますがTOP3に入るくらい好きな作品です。終わりが近づいていてとても惜しいです、、 (2021年2月20日 23時) (レス) id: dce001e485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2021年2月19日 22時
