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HC side
震える細い肩を抱き締めたとき
…こんなにも、痩せていたっけ と
内心 驚いたんだ
その華奢さに
楼主様だって 結局は一人の女性なんじゃん、と
…彼女の脆さを 手に取るように感じた。
「……く、ない… …」
「…え？」
「っ…… …」
震える、その紅い唇。
俺には魅惑的にしか見えていなかったそれが、
今はただ 弱々しく見えた。
「…嫌われたくない… …っ…、」
「……ヌナ…」
「……ほんとは、嫌われていいなんて思ってないわよ、… …暖かく、愛されてみたかった、幸せになりたくて… ……」
「…そんなの、みんな… 俺らみんな貴女を思って、感謝してますよ、」
「……ふふ、そうね、みんなよ…」
「…」
「…けど、ね… ……ドンヒョク、」
「っ…」
「…あんたが感じてる思いも、一緒よ…」
「え…？」
ヌナが、とん と
俺の左胸に手を当てて
濡れそぼった瞳で微笑みながら、俺を見上げた。
「あたしが、いいように…作ったのよ」
「…」
「…あたしを慕うように、子供の頃から、みんなみんな… ふふっ、みんな………」
「…ヌナ…」
「……あんたはあたしのこと、好きなんかじゃないわ」
…そっか。
これが貴女の、常套句か。
これでテヨンイヒョンやマクヒョンの心、
ずたぼろにしてきたんだろ。
そして、貴女自身も。
自嘲的という一言では表せられないほど、
自らを貶めるように笑ってる
貴女の とっても綺麗で とっても醜い
そんな姿に怯えるほど
俺は、ガキなんかじゃない。
し、
…俺にその常套句は、通じないからな。
「…貴女に俺の気持ちが分かるはず、ないだろ」
「……」
「言ったでしょ、さっき。人は、思いを伝えるために言葉を使うんだ。…口にしなきゃ、その人が思ってることなんか分かるわけない」
「…、」
「貴女を愛そうが愛さまいが、俺の勝手だ。…貴女に分かられてたまるか」
「…ドンヒョク…、」
そうやって
…そうやって
勝手に人の気持ち、決めつけて
自分の殻に籠って 知らんぷりして
ほんとは傷付きたくないんだろ
人と関わることを拒絶するんだろ
そんなんで愛を知れるはずが無い
…愛されたいと、その心は 叫んでるのに。
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rurueru - このお話は本当に書籍化して欲しいぐらいお気に入りです。これからも長く続いてほしいですがこの願いははたまた、、、 (2021年2月24日 22時) (
レス) id: cf29b96430 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - もう5年くらいいろんな方の作品を読んでいますがTOP3に入るくらい好きな作品です。終わりが近づいていてとても惜しいです、、 (2021年2月20日 23時) (レス) id: dce001e485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2021年2月19日 22時
