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私が居なくたって 当たり前のように生きていける
そんな力を持った彼らが 気に入らない
私を恨んでいるから
せいせいするんだろう
此処を離れる その瞬間に
いつか 必ず
テヨンは私を捨てるだろう
…捨てられるくらいなら
こっちから捨ててやろうと思っている
だけど、そんなことする勇気すら 湧いてこないのは
私がまだ、
彼に愛されたい と
心のどこかで、泣き叫ぶほど 願っているからだ。
「…ごめん、無駄話をした」
「…、」
「……貴女にすべき話では無かったかな」
「…そうやって…」
「…」
「…自分で考えて、成長して、」
「…ヌナ？」
「……そんなこと、出来なくなればいい…」
「…」
「大人になんかならないで、ずっとあたしと言うこと聞いて、頭縦に振っとけばいいのよ、あんた達なんか…」
「…ヌナ…」
だめ、
だめだ
抑えなくちゃ
震える手を ぎゅっと握りしめて
唇を噛もうとするけれど
溢れ出した何かが止まらないのは
…もう、しょうがないことなの？
ジェヒョンは呆れるだろう。
また 彼の心は私を離れていくだろう。
それでもいい
…本当にいいの？
また、嫌われるのよ
マークみたく
「一生ここからは出してなんかやらないし、あたしのことだけ考えて、あたしの奴 隷みたくなればいい、その口も耳も全部潰してなんにも考えられなくなればいいのよ、」
「…」
「…絶対に許さない、っ……」
「……」
「… ……あたしなしで生きようとなんか、しないで…」
「…ヌナ、」
「……あたしには、貴方たちが必要なの… ……お願い…」
「…！」
「…… …あたしを置いてかないで…」
「…」
「捨てないで…… …っ…、」
震える体を、自分の腕で抱き締める。
…驚くほどに冷たいのね
この、手のひらは。
この世の何もかもから、目と耳を塞ぎたくなるような感覚に襲われて
ジェヒョンの反応を見る余裕も無いまま、
私はその場にうずくまった。
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rurueru - このお話は本当に書籍化して欲しいぐらいお気に入りです。これからも長く続いてほしいですがこの願いははたまた、、、 (2021年2月24日 22時) (
レス) id: cf29b96430 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - もう5年くらいいろんな方の作品を読んでいますがTOP3に入るくらい好きな作品です。終わりが近づいていてとても惜しいです、、 (2021年2月20日 23時) (レス) id: dce001e485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2021年2月19日 22時
