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HC side
「…ヒョン…？」
「開店の時間だよ、下！下の階、宴会ある、行かなきゃ。ヘチャナ」
「あ、ああ…」
そうか、知らせに来てくれたんだ。
てか、鐘の音に気付かないほど この空間にのめり込んでいたんだ。
そう、
きついくらいにAヌナのことを抱き締めて… って
…俺、抱き締めたままだ。
思わずヌナの顔色を伺う。
テンヒョンにこんなとこ見られちゃった。
ヌナは泣き顔を見られたく無いだろう。
まだ目のあたりを拭うその姿を、テンヒョンから庇うように隠した。
…空気読めないからな、テンヒョン。
ここで「楼主様なんで泣いてるの〜？」とか言われたら困る、
「…Aちゃん、どうしたの」
………え？
…俺の聞き間違い？
思わず顔を上げてテンヒョンに振り向く。
テンヒョンはそんな俺に目もくれず、部屋へと入ってきて
俺の腕の中に居るAヌナへと歩みを進めてくるから
…俺は咄嗟に、また彼女を庇うように抱き寄せて
そんな俺を見て、ヒョンは
ふふっと 無邪気に笑った。
「ヘチャニが、泣かせたの？」
「え、俺はちがっ…」
…まあでも、半分そうだよな。
てかそうじゃなくて、
なんでテンヒョン、ヌナのこと…
そう尋ねようとした時、
テンヒョンは俺の体を するりとすり抜けて
Aヌナの髪に触れた。
「…キミはボクの前でしか泣けなかったのに、ね」
…何を、言ってるんだ。
全然知らなかった。
まさかテンヒョンがヌナとこんな距離感で、普段は接してるだなんて。
二人の影は、余りにも独特な色気を放つ。
なんだか、見てはいけないものを見ているような気分になるから
俺は一瞬にして
…二人の関係を察した。
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rurueru - このお話は本当に書籍化して欲しいぐらいお気に入りです。これからも長く続いてほしいですがこの願いははたまた、、、 (2021年2月24日 22時) (
レス) id: cf29b96430 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - もう5年くらいいろんな方の作品を読んでいますがTOP3に入るくらい好きな作品です。終わりが近づいていてとても惜しいです、、 (2021年2月20日 23時) (レス) id: dce001e485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2021年2月19日 22時
