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「あなた方は最近、どう過ごしていましたか」


「僕らですか?…僕は相変わらずです。ああ、でも季節も変わるし、そろそろ髪を染めようかなと考えていました」


「まあ、良いではないですか」


「…懐かしいですね、昔は楼主様に染めて頂いたな」


「ふふ、今度して差し上げましょうか」


「いいんですか!?是非、お願いしたいです」


「そんなに喜ぶのですね。ふふっ、お任せなさい」


「やった、楽しみだな!…ああ、あとは。ドンヒョガたちは… あいつらも変わらずやってますよ。あ、でも…」


「なんですの?」


「最近、ジェミナの様子がおかしいって言うか… いや、もともと変なやつではあるけど。そういうことでは無くて」


「…?」


「…あいつ多分、今、恋してます」


「…まあ、そんなことが…」





…あの、ジェミンが。

お客様へ必ず完璧な対応をし、一切の抜け目無く、
“娼夫”として生きるあの子が… 恋だなんて。
そんな人間らしいジェミンなんて、想像できない。






「僕も前に一度お会いしたんですけど、その人と。とても綺麗で、お優しい方で… 初対面なのに大変よくして頂きました」


「ふうん… まさか、まさかの事態ですわね。ジェミンがそんな、一種の熱病にうつつを抜かすなんて」


「…熱病、だなんて」


「あら、だってそうでしょう?恋愛なんて所詮 気の迷いのようなものですわ。そのありもしない幻想を求めるからこそ、お客様は此処へ足を運び、お金により提供されたそれに満足して帰られるのです」


「それは… そうかもしれないですけど。でもあいつ多分、本気です。あんな、毎日嬉しそうにしてるジェミンを見たことがなかった」


「…」





私のことは いつも反抗的な目でしか見上げてこないのに
その女性には、嬉しそうに 微笑みかけているのね。

恋愛なんて、幼児の飯事(ままごと)のような
そんなものによって変化していく ジェミンの様子を思い浮かべて

私は目を閉じ、苦笑した。




…愛に燃えてるのも、今のうちよ。


必ず終わりが来るのだから。






そんな私を、マークは どんな目で見ていたんだろう。






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ray - 一昨日この作品を見つけ一気読みしました。主人公の揺れる思いに胸が苦しくなります、、。これから主人公とテヨン(テンも?)がどうなってしまうのか続きが気になります。大変だとは思いますが頑張ってください!更新首を長くして待っています^^ (1月15日 18時) (レス) id: 3feffcfcf6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月 | 作成日時:2021年1月14日 17時

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