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「…貴方は、彼女のことをどう思いますか」
「僕は…」
ジェミンは、
…なんだか 恋しそうに夜空を見つめて
ああ、
彼女の姿を 夜空の中に探してるのね
すぐ分かる。
その瞳が、あまりにも綺麗だから。
「…僕の命を懸けてでも守りたい、って思いますよ。大袈裟だって貴女は笑うでしょうね。でも、大真面目ですよ、僕。初めて、誰かのこと心の底から信じたいって、思ってるんです」
「愛は燃え尽きる？…それはそうですよ、人間いつか死ぬんだから。でもその長いようで短い人生の間に、どれだけ人を愛してやさしくなれるか。それが大事なんじゃないんですか」
「だから、……もうヌナを水揚げに指名したりなんかしないでくださいよ。僕めっちゃ妬いたんだから」
…そう、悪戯っ子らしく笑いかける。
さっきからジェミンの微笑みに眩しさを覚えるのは、どうしてなんだろう。
説き伏せられたような感覚が気に食わない。
…でも、ジェミンの言っていることが真っ当なのは分かってる。
私は悔しくて、少しだけ 情けなくて
夜空に視線を戻し、嘆息する。
「…貴方の気持ちは分かりました。今日は下がってよろしい」
「…楼主様」
「なんですの」
束の間の沈黙。
居心地が悪くてジェミンの方を振り向けば、
彼はほんの少し 真剣な表情をして
「……どうか、お幸せに」
「貴女が愛する人と、幸せになってください」
「僕が貴女にかける、たった一つの願いです」
そう 口にすると
桜の花が散るように
私の目の前から、去っていった。
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むうみん - これもしかして、、ジェミン編もテヨン編とと同じ時間軸、世界線に存在してますか？面白すぎる、、いろんな主人公の視点で見れますね。官能的だし、すきです。言葉も難しいの多くてすごい、、応援してます (2021年3月14日 17時) (
レス) id: ad7920768e (このIDを非表示/違反報告)
ray - 一昨日この作品を見つけ一気読みしました。主人公の揺れる思いに胸が苦しくなります、、。これから主人公とテヨン（テンも？）がどうなってしまうのか続きが気になります。大変だとは思いますが頑張ってください！更新首を長くして待っています^^ (2021年1月15日 18時) (レス) id: 3feffcfcf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月
| 作成日時：2021年1月14日 17時
