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貴女がわからないなら
俺がわからせてやる
「…確認なんて、っ… …する必要無い、」
「ん、ぁ…… っ！」
「何を不安に思うんですか、何を… 恐れているんですか。……俺が貴女から離れようだなんて、例え…っ、狂ったとしても、んっ…… …、…考えつくはず、無い…」
火照る彼女の柔肌に、安心している 俺が居る。
俺をまだ、求めてくれている。
俺の身体をまだ、好きでいてくれてる。
言葉に出さずとも、彼女の体温から伝わる
その事実だけが
俺に 生きている理由を 感じさせてくれる。
彼女の太腿に触れ、
その内側に 口づけて
…俺以外の男が入る そこが気に食わなくて。
此処にも咲かせる。
俺だけの、薔薇の花弁。
余裕も理性も無い。
大きく その長い脚を広げて、
…
「っ、貴女が、別に……っ… 言わなくたって……っ、くっ… …！」
「あっ、あ… んぁ……っ… あっ！」
「俺に、言い聞かせなくたって、とっくに…っ、ぁっ……、…この、心臓にっ…」
「テヨ、ぁ…っ、だめっ……ぇ… …ぁ…！」
「…痛いくらい、刻まれて、っ… 死んでも、消えないくらい、刻みつけられて、るっ…… 、から… ……！」
「んぁっ！あ… っう、だめ、ぁっ…！」
身体中が、千切れそうだ。
どうにかなってしまいそうだ。
…いや、もう とっくになっている。
どうにでも、なればいい。
この後に出勤だなんて、
今夜も 誰かのお相手をするなんて
そんなの 俺の頭の中には これっぽっちも考えてなくて
何度も、何度も
何か大切にしていた、
そうだな 花瓶や盆栽や陶器や、そんなものが
割れて、粉々になるくらいの
そんな音を立てながら、
剥き出しの俺を 彼女にぶつけ続けて
貴女の目に浮かぶ涙は、
俺の涙だ。
貴女があげる嬌声は、
俺の嬌声だ。
貴女が感じている快楽も、
俺の快楽だ。
俺の身体は、
心は、
魂は
すべて 貴女が持っていけばいい。
その代わり、
その代わり…
貴女のすべても、俺にくれ。
じゃないと、
俺は生きていけない。
「俺、はっ……、ぁっ…！」
「あっ、ぁん、うっ…あ、ぁっ！」
「貴女の、男っ… …だ……！」
「んぁっ、ぁっ、あぁっ！」
「貴女の男だ……っ、…！」
そうだ
貴女のために
俺は生きてる
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作者名：如月
| 作成日時：2021年1月11日 10時
