瀬戸くんとあなたのわくわくミュージカル＊ﾟ (ページ15)

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◇窓が広い、きりとれるよね-高校生ver.-前半篇ページ15

「瀬戸～、お前宿題やってきた～？」

男子達が瀬戸くんの周りでがやがややっている。

「う～ん？やってねー」

「なんだよ～、誰もやってね～のな。やべっ、先生来たっ」

ガチャガチャざわざわ

耳にわんわん響いてくる。

瀬戸くん今日も、美しいなぁ。

あっ、私Aには瀬戸くんがキラキラ輝いて見えます。

《きりーつ、気をつけー、礼っ》

がたがたっと

適当にみんな挨拶をする。

「今日は、数学のノートの提出日だったな。えー、学習係の瀬戸！後は、花本！集めて俺の机までな。」

担任の先生の¨瀬戸¨って声が耳にこびりつく。

瀬戸くんと花本さんが
ノートを集める。

私は、たらたらと

ほとんど分かってないノートを出した。

花本さんじゃなくて、瀬戸くんに。

「あっ、こっちじゃなくて女子はそっち出して」

瀬戸くんに低い声で言われちまう。

「あっ、はい。」

花本さんに渡す。

うん、これだけで私の今日は、バラ色の王女様用額縁に入れてもらったな。

一瞬でこれを思える私って素敵。

「おい、瀬戸！！待ってろよ。まだ出しに行くなよ！」

みんな必死だよなぁ～。

範囲長いもん。

瀬戸くん、自分は出さないのに、みんなの集めるなんて不憫、不憫。