過保護15 ページ16
起きるとそこは兄さんの部屋だった
｢ん、おはようA。よく寝れたか？｣
いたわるように私の頭を撫でる兄さん
泣き疲れて寝てしまったらしい
｢うん、もう大丈夫｣
｢なぁA｣
｢ん？｣
｢学校、辞めへん？｣
｢…え｣
兄さんはなんでもないことのように言った
｢や、辞めるわけないでしょ？なんでそうなっちゃうの？｣
｢ふふ、じょーだんやで｣
甘ったるい声で言ったその人は本当に兄さんなのかと思うほど色気のある笑みをこちらに向けていた
｢そ、そっか｣
それからというもの私の周りがおかしなことが良く起こるようになった
私の周りにいる人はみんな怪我をする
酷い人は階段から落ちて全治1ヶ月だと言う
いつの日からか私は影で死神と呼ばれるほど疎まれるようになった
誰にも近づかれない、話しかけられない。
先生すら、私の存在を無いものかのように扱った
兄さんと浦田先輩達だけはそんな私にも優しかった
｢誰かの策略だろ。誰かに恨み買ったりしてねぇの？｣
浦田先輩が心配そうな顔をしてそう問う
｢心当たりは…ない、ですかね。兄さんへの好意が私への僻みになったって言う可能性もありますけど｣
｢確かにそれはあるかもしれんなぁ｣
｢うーん、でもとりあえずなんかあったら兄ちゃんが守ったるから任せとき！｣
｢うん、ありがと兄さん｣
ぎゅ、と控えめに抱きつくと強く抱きしめ返してくれる兄さん
｢なんか、いつの間にか随分ラブラブになってるやん｣
｢そお？いつもこんなんよ｣
なー？と兄さんが言うのでこくんと頷く
すると兄さんは満足気に目を細めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - とてもよかったです！別エンドも欲しい！(´;ω;｀) (10月3日 23時) (
レス) @page20 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
はおと(プロフ) - ポン酢さん» はい！！ (2021年7月18日 19時) (レス) id: 36f12069ba (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢(プロフ) - はおとさん» ありがとうございますー！！またヤンデレ書くつもりですのでお楽しみに！ (2021年7月18日 8時) (レス) id: e43ee0e953 (このIDを非表示/違反報告)
はおと(プロフ) - 自分、めちゃくちゃヤンデレ好きなんで、めっちゃ良かったです！次の作品も楽しみにしてます！！ (2021年7月17日 20時) (レス) id: 36f12069ba (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢(プロフ) - みあさん» ありがとうございます！！読み返して頂けるほど気に入って頂けて嬉しいです！！ (2021年7月17日 11時) (レス) id: e43ee0e953 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポン酢 | 作成日時：2021年6月24日 18時
