18.嫌です殿下 ページ19
それからまた半年
私が学園に入学する歳だ。
私が通う学園は完全寮制になっていてそのおかげで数ヶ月に1度しか兄様や志麻、センラに会えなかったのだが、これからはほぼ毎日会えるというわけだ。
そう思って楽しみにしていたのだが、
ここにはあの王子2人が居る
｢失念していたわ…｣
｢なにを？｣
｢ガ、ガブリエル殿下。ご機嫌麗しゅう｣
誰もいないと思って呟いていたのに！
｢やぁ、A。随分と退屈そうだね？｣
僕とサボっちゃおっか？と意味のわからないことを仰るガブリエル殿下。
嫌です殿下
｢初日からそれはどうかと思いますことよ｣
実はあれから第1王子殿下を抜きにして2人でお茶会をしたりはしていたので少し仲良くはなれたと思っている
もちろん2人でお茶会と言っても坂田とうらたは毎回居た
｢部屋にあの執事たち入れるの？｣
｢1人は隣の部屋には常駐しているように言いつけました｣
｢いや、そうじゃなくてね？まぁどうせ王子の婚約者ってことで特別な部屋を用意されてるんだしいっか｣
この学園の寮は特殊で、子爵、男爵が同じ棟。伯爵、侯爵、公爵が同じ棟。
そして王族、または将来王族に名を連ねる者はまた別の棟なのである。
そして今年王族棟に入る女子は私のみ。
他に女性が居ないということでうらたと坂田が私と入寮するのを許されている
もちろん本当は女子寮に男子は禁制である
｢ていうか君兄上と同じクラスでしょ？頑張ってね〜｣
｢他人事だと思って…｣
｢だって他人事だもの。さ、君のところのわんちゃんたちの目線も鋭くなってきたし僕も自分のクラス行くかな｣
｢申し訳ありません。あとうちの執事は犬ではございませんので。｣
にっこりと笑うと少し顔を引きつらせた殿下はじゃ、と手を軽くあげて隣のクラスへと戻って行った
｢私達も行きましょう。あと、いくらガブリエル殿下といえどもそんな目で見ては行けません。目は口ほどに物を言うものです｣
｢申し訳ありません以後気をつけます｣
｢申し訳ありません｣
わかったならいいわよ、と言って自分のクラスに入ると何人かの令嬢のグループがこちらへとやってきた
｢ごきげんよう、A様｣
｢今日も麗しいですわ！流石ヴェッセルの宝石姫ですことね｣
｢A様は妃教育をもうほとんど終わらせているんだとか？才色兼備ですわね｣
将来の王妃に取り入るためのお世辞はもう聞き飽きている
｢皆さん、ごきげんよう。そろそろ席につきませんこと？｣
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ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (5月24日 21時) (
レス) @page34 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
優夜@Bsc(プロフ) - 応援しに行きます！ほんとにこの作品大好きでした、完結おめでとうございます、連載お疲れ様でした (2021年7月3日 2時) (レス) id: 78f7faa116 (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢(プロフ) - 優夜@Bscさん» コメントありがとうございます！寂しいと思って頂ける程気に入って頂けたようで嬉しいです。番外編などは今のところ考えておりませんが、また別の作品でもどうぞよろしくお願いします！ (2021年7月3日 2時) (レス) id: e43ee0e953 (このIDを非表示/違反報告)
優夜@Bsc(プロフ) - 終わっちゃったのか…寂しい（；＿；） (2021年7月3日 0時) (レス) id: 78f7faa116 (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢(プロフ) - 優夜@Bscさん» めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年7月2日 1時) (レス) id: e43ee0e953 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポン酢 | 作成日時：2021年5月19日 1時
