虫：坊屋春道 ページ2
校門でAを待っていると、ちょうど校舎から出てくる彼女を見つけた。 ……しかし
なぜかその隣には見知らぬヤローが、迷惑そうにほほえむAには全く気づかぬ様子でおしゃべりをしている
(な、なんだ、あのヤロー、オレの大切なAチャンになれなれしく……)
見れば見るほど、オレとは違う……というよりも真逆の、いけすかねーヤローだ。 これが彼女の友人なら多少は
すると、近くにいた奴らまでみんなこっちを向いてから、目をそらした。 彼女の隣にいたそいつも例外ではない。 ただAだけが、嬉しそうな顔で、手を振った「春道くんっ」
「あっ、Aさん！」
そして、そいつの静止する声などかまわず、愛する彼女が駆け寄ってくる。 オレは言いようもない優越感に浸りながら、Aの身体を抱きとめた
「A〜！ 寂しかったんか？！ え？」
「寂しかったよ春道くん！ はやく会いたかった！」
まだ学校の敷地内だというのに、オレたちはひと目もはばからず強く抱きあった。 ストーカーヤローに見せつけるように、強く、強くだ
「オレも会いたかったぜ……しかしAチャン、キミさっき変なヤローに絡まれてなかったかい？」
「あ、うん……そう、彼。 話したこともないのに、急に──」
「よーし、ボクが一発、ぶっ飛ばしてきてあげよう。 大事な大事な彼女を怖がらせた礼にな！」
オレたちのその話を訊いていたのか、そいつは静かにそこから離れようとしたが、Aに名前を呼ばせることで足止めができた
その隙に猛ダッシュで距離をつめ、勢いをつけ顔面に拳をくらわせてやる
「ぐほっ！」
情けねー悲鳴とともに、ヤローの身体がふっ飛ぶ。 よし、これでじゅーぶんだ
「春道くん！ ありがとう、わたし、なんだかスカッとしちゃった！」
小さく拍手をしながら、Aが歯を見せる
「ほーか！ んじゃーもう一発いっとくか！」
「もういいよぉ」
顔を見合わせ、デッヘッヘと笑う。 かわいいかわいいA。 おめーにちょっかいかける奴は、オレが片っぱしからぶっ飛ばしてやっからな
だから安心して、そーやって笑ってくれ
(春道くんのこと……心の中で呼んだから、来てくれたのかな……？)
(か〜っ！ かーわいーこと言ってくれんじゃーねーの！)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーパーソン
杉原誠(マコ)
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玲佳(プロフ) - みーしゅさん» 応援コメントありがとうございますー！ わわ、本当ですか！ では頑張って続けますので待っていてください>< (2022年6月4日 22時) (
レス) id: f304fe2a87 (このIDを非表示/違反報告)
みーしゅ - 最高…!!!続いてほしいです！ (2022年6月2日 22時) (レス) @page3 id: 3a83b33499 (このIDを非表示/違反報告)
玲佳(プロフ) - シューさん» ははは初コメント！ ありがとうございます>< とっても嬉しいです！ 頑張ってネタ作って続けますね！ (2022年3月19日 22時) (レス) id: f304fe2a87 (このIDを非表示/違反報告)
シュー - うぇぇい‼とってもよかったです！続いてほしいです‼ (2022年3月16日 13時) (レス) @page3 id: 489be717e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲佳 | 作成日時：2021年1月2日 2時
