Alone Together (ページ14)

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行動で感情を支配するページ14

おれは、薬で落ちついている間に、もう一度病院へ行こうと重い腰をあげた。ずっとベッドに沈んでいたり、座ったりしかしていなかったから、こんな少しの運動が、とてつもなく苦痛に感じる

でも、行かなきゃ

そうだ、あの薬も返そう

あんなものがあるから、おれはもっともっと堕ちてしまうんだ。ああ、絶対そうだ

おれはA人形と、薬をPTPシート(包装)ごとパーカーのポケットにつっこんで、家をでた

鳥のさえずり、自転車のタイヤが擦れる音、学生の話し声、大丈夫。野良猫の鳴き声、車のエンジン音、大丈夫、大丈夫

心の中で何度も大丈夫と唱えながら、道を歩く

暑いわけじゃないのに、汗がでてくる

道行くひとの眼が、おれを刺しているような気がする

おれは早歩きで病院へと駆けこんだ。 ──すると受付には、あの時診察をした医師が、まるでおれがくるのをわかっていたみたいに佇んでいた