今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:37,976 hit
小｜中｜大
豹変 ページ31
＊
彼の寝顔を眺めながらまどろんでいると、彼の叫び声によって覚醒を余儀なくされた
また、彼自身も、自らの叫びによって飛び起き、わたしの手を振り払った
荒い呼吸をくり返しながら、何度も「違う」とつぶやいている。 おそるおそる彼の背に触れようとして──はじかれた。 初めての拒絶だった
「違う。 違う。 違う！」
「キヨちゃ……」
彼は伸びた髪を顔に張りつかせながら、やけに鋭い眼で、わたしを威嚇するように
わたしはほぼ放心状態になりながら、彼の背中を追った「待って……」
わたしの眼からは、涙が流れていた
「……キヨちゃん…………行かないで……」
玄関の扉がひらいて、しまる音がする
はやく追わないと。 夜は交通量が多いから、……
玄関まで行って靴を履いたところで、へんに大きな音がした。 なにものにもたとえようのない、いやな音だった
ラッキービデオ
クッキングママ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：玲佳 | 作成日時：2020年4月4日 19時
