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バイト先へ向かう途中


お店近くの曲がり角に


小さな段ボールが置いてあった。



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「こんなところにゴミを捨てるなんて」



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お店に持っていって捨てようと


段ボールのある方に足を向けると


小さな子ネコが入っていて


飼ってくださいと一言書いてあった。







「今でもこういうのあるんだ」




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小さな鳴き声をあげ


私の指をペロペロ舐めている子ネコのすみに


誰かが買ったであろうツナ缶が


置いてあって


優しい人もいるんだなと感じた。



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「飼ってあげたいんだけど飼えないの、ごめんね」





ツナ缶を買った人も


私と同じように


飼いたくても飼えないのかも


なんて思いながら


空になったツナ缶に


水を入れてバイトに向かった。



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作者名:YUUU | 作成日時:2022年11月12日 0時

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