29 side重岡 ページ29
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「ふぁ〜、、、ねみいぃ、、」
よく晴れた平日の朝
今日は待ちに待った体育祭予行練習日や。
予行練習やけど
当日同様本気で勝ちに行くに決まっとるし
照史と淳太始めクラスの奴らも
相当気合いが入っとって
「ワクワクすんなー！！！！」
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ちなみに小瀧さんとはあの日以降
日々練習する中で
距離縮めたろうと思ったんやけど
そう簡単にはいかず
結局何も起きぬまま今日に至るわけで、、、
せめて今日は何か起きてくれ！！！
なんて淡い期待を抱いたのも束の間
「、、、小瀧さん、、、、と誰やアイツっっ」
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小瀧さんの隣で歩いてるソイツは
まるでテレビか漫画の世界から
出てきた様な高身長イケメンで
誠実そうな見た目と
誰もが魅了するオーラに
俺とは住む世界が違うヤツやなと
思ったのと同時に
小瀧さんと仲良さそうに
話してるソイツを見て
"お似合いやん"なんて
弱気になってしまった。
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俺のいる距離から離れている2人の会話は
ハッキリ聞こえはしないけれど
ほんのちょっとだけ
"A"と
小瀧さんの事を呼び捨てしているソイツに
勝手にまた嫉妬しとる自分が情けない。
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もしも仮に
アイツが小瀧さんの
彼氏やったとしたら、、、
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今まで認めようとして認めずにいた
この感情が
今はっきり分かった。
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「小瀧さんのことが、、、"好き"や」
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作者名：YUUU | 作成日時：2022年11月12日 0時
