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足元を見ると


同じ赤色の上履きを履いているから


学年は一緒みたい。



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「何かオススメある?」


「オススメですか?」


「そう、キミのオススメ」


「そうですね…このチョコは個人的に好みです、、」


「まだそれ食ったこと無かったわ!それにしよ」


「えっ!?本当にそれでいいんですか?」


「やって、オススメやろ??」


「そうですけど、、、」



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見た目はド派手で怖そうな感じなのに


いざ話してみると


その外見とは裏腹に


なんだか柔らかくて甘いものが好きな


ちょっぴり可愛らしい人なんだと感じた。




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「あっ、、あの!!!」


「ん??」


「その、、、差し入れって何貰ったら嬉しいですか?」


「うーん、、、何でも嬉しいんちゃうか」






そんな彼だから話しかけても


大丈夫そうだと思ったし


何かヒントをくれそうだと思ったのだけど


これまた困った答えが返ってきた、、、。







「人って基本何貰っても嬉しいものっしょ!!!」


「そうですけど、、、笑」


「それやったら自分の好きなものあげたらええんちゃう」



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そう言われ


私は結局


彼にオススメしたそのチョコを


重岡くんにもあげることにして


それと一緒に桐山くんが教えてくれた


重岡くんの好きなカフェオレを買った。



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あの後彼は直ぐに友達に急かされ


私のオススメしたチョコレートと


菓子パンを買うと


誰かから逃げるかのように


とっさに姿を消した。




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私も無事に買い終え


教室へ戻ると


まだ重岡くんが戻ってきてないことに


少しだけ安心するけれど


待っているこの時間が1番緊張して仕方がない。




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自分でも感じる


ドキドキと高鳴る鼓動のその意味は


緊張なのか


それともそれ以外の感情なのか


それはまだ今の私には分かりこっちゃない。




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作者名:YUUU | 作成日時:2022年11月12日 0時

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