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21 side重岡 ページ21
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そんな2人の姿を早く離したくて
邪魔しようと2人の元へ駆け寄ろうとした瞬間
チャイムと共に教室の前の扉から
何分か前に俺と話しとった
妖怪唇オバケが入ってきた。
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「お前らはよ席につけー」
そんな淳太の指示に渋々
自分の席に向かうけど
俺には見せた事のない頬を染める小瀧さんの
表情が脳内を支配し
イライラして仕方ない。
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ついさっき格好つけて
照史より仲良くなる予定
なんて自分から言っとったのに
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「嫉妬しとるとかダサいな悪いな俺…」
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「重岡！…おい！聞いてんのか重岡！！！」
「へぇっ？」
「へぇっ？、、やあらへんやろ！団長として挨拶しい」
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どうやら体育祭の団長が俺だと発表されたみたいで
教壇に立ちみんなのまえでそれっぽく挨拶すると
クラスの連中がいつも以上に盛り上がって
ほんの少しだけ
さっきまで湧き上がっていた感情が収まった。
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席に戻る途中
小瀧さんの方を見ると
俺の事を見て微笑んでおって
この瞬間だけでも俺の事を見とってくれてる事が
嬉しくてそれだけで
ご機嫌になっとる俺って
本当に単純やなって自分でも思う。
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作者名：YUUU | 作成日時：2022年11月12日 0時
