10. ひとりの夜 ページ11
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『なんでそんな同棲がいいの？』
「んーなんやろ」
食後はいつもソファでだらだらする。
「家帰ったらおってほしいからかな」
『…ふーん』
「ふーんてなんやねん」
『じゃあ、仕方ないから一緒に住んであげる』
「…え、ほんま？、ええの？」
彼は、仕方ないという私の余計な言葉にも食いつかずに純粋に嬉しそうに口元を緩めていた。
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そんなこんなで、私はすばるくんの家に住むことになったのだ。
とは言っても今のマンションは継続したまま、ただ帰る場所の頻度が入れ替わっただけ。
前は週2くらいのペースで来ていた彼の家に今はほぼ毎日いて、逆に自宅には週に1,2回しか戻らなくなった。
相変わらず通販で買ったものは自宅に届いてしまうから、たまに戻るのは郵便物を受け取るためって感じで。
ひとまず住所とか諸々めんどくさいから、当分はこれでいいかな、と。
それで、今はちょうど自分の家に来ていた。
すばるくんは仕事で遅くなるって言ってたし、
ここの荷物はだいぶ彼の家のほうへ移動したけど、部屋をずっと放ったらかしにしとくのもやばいと思って、久々の帰宅だった。
日が暮れてから帰ってきて、掃除機かけたり窓拭いたりして一息ついたら、
……あれ？私ひとりでいる時って何してたっけ？
最近はずっとあの人といたから、ひとりの夜が急に寂しくなった。
うわ、暇だー…
寝っ転がってケータイ開いて、なんか面白い話出てこないかな？とすばるくんの名前で検索をかける。
しょっちゅうやってるから、この悪趣味は彼にも知られてて、いつも「変なん出てくるからほんまやめて(笑)」とか言われるけど楽しいからやめられない。ごめん。
にしても不思議な感覚だ、ググったら彼氏の情報たくさん出てくるって。
もちろん見たくないのも出てくるから、そこら辺は目を瞑るようにしてるけど。
というわけで今回は、彼がラジオをやっていたことを知ってしまった。
そういえば何回か収録行ってたっけな、と思い出したけど、まさかレギュラーだったとは。
まだまだ知らないことがいっぱいある。
あれ？土曜って今日じゃん。
ちょうどサイトに載ってる放送時間がまもなくで、急いでアプリをインストール。
' さあ始まりました、スバラジです、 '
始まった。
なんだか電話と同じような声で、初めて聴いた感じがしなかった。
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ぼぶこ(プロフ) - psycheighterさん» キャラ大丈夫かなと思ってたんですが、そう言っていただけて嬉しいです(笑) 大倉くんですね！ご意見ありがとうございます(^^) (2018年7月30日 15時) (
レス) id: 77ed90e035 (このIDを非表示/違反報告)
psycheighter(プロフ) - こんにちは、大倉くんの話がよみたいです。あと、会見の後もお話は読みたいと思っています。もう、すばるくんの『抱き締めてくれ』が最高に笑みがこぼれました。ありがとうございました。 (2018年7月30日 14時) (レス) id: b7d4950221 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 更新ありがとうございます。一週間たって少し落ち着いてきました。ぼぶこさんの無理のない範囲での更新をお待ちしています。 (2018年4月22日 1時) (携帯から) (レス) id: 70af02b709 (このIDを非表示/違反報告)
とこに。(プロフ) - 初めまして。私は未だにあのショックを引きずっていて立ち直れていません。ですがぼぶこさんのこの小説を読んで少し穏やかになれました。私はぼぶこさんが綴る言葉が大好きです。これからも応援していきます。ありがとう。 (2018年4月20日 23時) (レス) id: 837c30b592 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 初めまして。まだまだ悲しい気持ちを引きずっていますが、ぼぶこさんの書くすばるくんに会いたいです。 (2018年4月20日 0時) (携帯から) (レス) id: 70af02b709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼぶこ | 作成日時：2018年4月2日 5時
