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「びっくりした。心臓飛び出るかと思った」とちょっといじけると、目尻の涙を拭いながらひぃひぃとまだ笑う先生。
平「ずっと待っとったのにAちゃん全然こーへんからちょっとびっくりさせたろ思って」
「待ってた？」
平「そう！毎日！そろそろ来るかなぁと思っとったけど」
意味深な言葉にハッとする。
「先生…気付いてたんですね。」
平「当たり前やん！ずっとAちゃんの事見とるのに！今日元気ないなーとか。まぁ原因は永瀬やろ。なかなか辛抱強い子やなぁ思ったけど、しんどかったんちゃう？」
「……ちょっと」
平「よく頑張りました。もう大丈夫やで？あとは先生に任せときなさい！」
先生のゴツゴツとした手が頭の上に乗せられ、優しくポンポンっとした後、「髪の毛サラサラやなぁ」と笑った。
私は涙を先生に見られないように必死に隠した。
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2020年5月11日 16時
