キョウダイアイ＿〈桃〉

1話 ページ1

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「姉ちゃん、おはよ」


『おはよう』





眠たそうに目をこすりながら部屋から出てきたのは、


私の一つ下の弟、望。






私は今高校3年で、望は2年。


同じ高校に通っている。










「んー…眠い…学校行きたない…」


そう言って後ろから私に抱きついて来る。






『ちょっと、準備しないといけないから』


首に回された腕を解き、洗面所に向かう。






「ちぇー」


『望も早く準備しないと遅れるよ？』


「んふ、分かってるって。姉ちゃん好き」


『はいはい』











望は何かとスキンシップが多い。





今みたいに抱きついて来るのは勿論、

髪を触ったり、手を握られたり。






毎日のように「好き」


って言ってきたりもする。







言うなれば、甘えん坊ってとこ？




…まぁ、いつものことだから慣れたけど。










でも、とっても気の利く良い弟。



「ん、姉ちゃん牛乳おかわりいる？」


『うん、ありがと』





いつもの変わらない朝。


今日も1日頑張りますか。




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