4 ~臣side~ ページ4
〜臣side〜
『名前は?』
君はそう言った。
見間違えることなんてない。
俺が一度恋した女の子。
名前を聞くってことは
きっと俺の事なんて覚えてないんだろう。
だけどなんで、また会っちゃったんだ、俺たち。
決っして出会ってはいけないのに。
もう忘れていたはずだった。
だけど、忘れたくない思い出が俺らの中にあることは確かな事実。
でも、覚えてないのか…俺の事………。
平気だと思ってたのに悲しさと悔しさが込み上げてくる。
いや、それでいいんだ。
むしろ忘れたままで。
そう思ってたのに突然涙が頬を伝った。
そんなんじゃない。
そんなんじゃないんだって……。
A「登坂くん、どうしたの?」
お願いだから俺の事そんな風に見ないで。
あの気持ちが蘇ってしまう。
俺だって本当は忘れたくない…
だけど…
『俺にもう関わるな』
俺は突き放さなければいけない。
俺のせいでお前は…………………
俺たちはきっとそういう運命なんだ。
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作者名:yuka(’-’*)♪ | 作成日時:2018年3月15日 15時