3 ページ3
あれから、3人で少し会話して教室に着いた。
日菜ちゃんも1組だった。
よかった。2人ともいて。
私の席は窓側。
隆二は廊下側だった。
日菜ちゃんはどこ〜?って思ったら真ん中の列。
あぁ一あ…
誰とも話せないじゃん。
ついてないな………。
でも、2人と同じクラスになれただけましかな。
それからいろいろと担任の先生から連絡があって10分休みに入った。
だけど、まだ席を離れちゃいけないみたい。
ふと隣の子みたら机にふっつぶしてる。
いかにも無口そう。
寝てるのかな??
こんなんじゃ、喋りかけずらい。
隣の席の子にも恵まれないなんて
本当についてないな……
?「んんっ」
ビクッ!!
隣の席の子がふと顔を上げた。
なんだ!? 起こしちゃった?
?「何見てんの?」
「え!?」
長い間見つめてたらしい。
彼の顔は私の目の前にあった。
「ごめんなさい。」
うつむきながらもそっと顔を上げると、
彼の顔が目に映った。
なんてカッコいい人なんだろう__
そう思った。
きっと誰もがそう思うだろう。
端正な横顔に、高く整った鼻筋。
彼のいる場所には他とは違った雰囲気が感じられる。
思わず胸がドキッとした。
隆二だってカッコいいし、きれいな顔立ちをしてるけど、彼もそれに劣っていない。
さっきから鳴り響く心臓の音がドクドクうるさい。
止まれ止まれ。
どうか彼には聞こえてませんように。
恥ずかしいけど……
「名前は?」
思いきって、声を振り絞った。
『………登坂広臣』
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yuka(’-’*)♪ | 作成日時:2018年3月15日 15時