また悩んで ページ20
ソファに寝転がって、俺はくしゃくしゃになったメモを見つめる。
店員さんは、厚意でこれをくれたんだろうけど、俺はどうするべきなのか。
病院に行ったところで、Aが俺を覚えていないんじゃ意味がない。
どうせ、俺がAを幸せにできることなんてないんだし、Aにとっては俺が記憶から消えたところで、なんの害もない。
どうせ、好きだと言ったって、こんな俺を好きになる人なんていない。無論、Aも然り。
__どうせ、俺なんて。
「史くんの口癖、私嫌いやわー」
「え、俺なんか言ってる?」
「うん__」
どうせ。
Aがこう言ってくれたおかげで、どうせ、って言わなくなった。そしたら、良い出来事が増えた。
どうせ、って言わなくなったら、なにか良い方向に、物事が動いたりしないかな。
いや、違うだろ。
結局、俺はまだ他人任せなんだ。どうせ、じゃない。自分で動かないと、どうにもならない。自分で動かないと、納得のいく結果にはならない。
今すぐにでも病院に行きたかったが、もう丑三つ時で、面会時間なんかとっくに過ぎている。
素直に眠って、明日を待つことにした。
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はなつー(プロフ) - 花蓮@carploveさん» おー!お疲れ様です!次は私がテストだ笑 あ、新作の短編集も作ったんで、良ければどうぞ!(宣伝笑) (2018年5月27日 21時) (レス) id: 75f8f2fbcb (このIDを非表示/違反報告)
花蓮@carplove(プロフ) - はな!テスト終わってようやくこれました笑完結おめでとう!毎話毎話楽しく読ませてもらってました。お疲れさん(^o^) (2018年5月27日 20時) (レス) id: 9ae88586f0 (このIDを非表示/違反報告)
はなつー(プロフ) - 花蓮@carploveさん» そうです!頑張るよお!^ ^ (2018年4月22日 17時) (レス) id: 75f8f2fbcb (このIDを非表示/違反報告)
花蓮@carplove(プロフ) - お、北条くん落ちだ!頑張ってね(*^^*) (2018年4月22日 17時) (レス) id: 9ae88586f0 (このIDを非表示/違反報告)
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