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*7* ページ8

『...ぅん...』


Aが目を覚ますと、見たことのない天井が広がっていた。


『ここどこ!?』


驚いて急いで起き上がった。周りを見渡すと、そこまで広くないが清潔で整えられた白い部屋だった。

注意深く見渡すと同時に、どうしてこんなことになったか思い出してみる。

墓地から宇宙船が見えて、駆け出そうとしたらフラついて...そしたら朱色の頭が見えて...。


『え、まさか...!?』


Aはベッドから飛び降りた。すると見たことがない人型の獣が見えた。
そいつと目が合って、Aは焦る。


『こ、こんにちは...?』

「目を覚ましたのか、腹減っただろ」

『え?』


ぐぅ〜っとAの腹がなった。
数日何も食べて無いせいか、大きな音だった。


「ほらな、ちょっと待ってろ。迷子になるから、ここからは出るな」

『は、はぁ...』


初めてあった人(?)なのに優しくしてもらえるのに違和感があったが、Aはその言葉に甘えようと思った。

ただの悪意のある誘拐かと思ったが、どうやら助けて貰ったようだ。


「今はこれくらいしか出せねぇが、食え」

『ありがとうございまっ...す!?』

「どうした?食えないのか」

『い、いや...こんな豪華でたくさん...』

「豪華って...米とただの肉だぜ?」

『豪華ですよ!』


木の実と草しか食べたことが無いAにとって、白米や肉というのは夢の食べ物だった。


『いただきます...』


食べてみると、とても美味しい。
空腹もあり、すぐにたいらげた。


「アンタ、夜兎か?こんなすぐに食べちまうなんて」

『え、はい、一応』

「どうりで...第七師団団長が気に入るわけだ」

『だい、ななしだん...?』

「アンタを連れてきたやつに連絡するから、まだそこに座ってな」


そういうと受話器のようなものを取り出して連絡した。


「第七師団団長に繋いでくれ...こちら医務室。あの子、目を覚ましたぜ…あぁ、来てくれ。5分くらいでくるだろう」


その第七師団団長というのが、あの朱色の髪の彼なのだろうか。


「あと、アンタ。服もボロボロだ。誰かから貸してもらえ...その、目のやり場に困るからよ」

『え...!?あ、もうこんなにほつれてたのか...!』


いくつか穴があいたチャイナ服は、動くと際どいところまで見えるくらいだった。
あとで誰かからマントでも貸してもらおう。

数分後、本当にドアの開く音がした。


「おまたせー、看病ご苦労様」

*8*→←*6*



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ゆう(プロフ) - 雪さん» ご報告ありがとうございます!直しておきました! (2020年1月28日 22時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
- ちなみに16話の最後から3番目の [ ○○は、よく母から紙を整えられていた]のところです>< (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
- 気になったんですけど、 紙じゃなく髪じゃないですか? 勘違いだったらすいません。(16話) (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございますー!!妄想力しかないもので拙い文書ですが... (2019年11月29日 10時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - すごく面白い…どうやったらこんな面白い物が…とにかく!凄い面白かったです!!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よっちゃん | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月21日 17時

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