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両親が亡くなってから1年がたった。
家族は飼っている小動物だけだった。
『さぁ、お散歩いくよ』
動物と戯れて果実を食べる毎日。
こんな日常に寂しさを覚えつつも、なぜか安心していた。
そんな時、宇宙船のようなものがこの星に近づいてきた。
『何...あれ』
動物達は怯え、住処に帰っていった。
Aは動物たちを連れて家に戻っていった。
宇宙船が広い草原に着陸した。
その中から黒いものを来た人達がぞろぞろと出てくる。
私は動物たちをなだめてから、宇宙船の方へ向かっていった。
その途中に黒い服の大人にぶつかった。
「ちっ、なんだこのガキ!」
『お前らこそ誰だ!?』
「おい、ガキ相手になにやってんだよ」
「チビは家に帰りな、お母さんが待ってるぜ」
『お前ら...!』
男達に少し腹が立って蹴りを入れた。
「っ...こいつ!」
「お前、何油断してんだよ!こんなガキに...うぐっ」
「ただのガキじゃねぇ...夜兎か」
Aは男に立ち向かった。
最初と違って全ての攻撃は防がれた。
「どうもガキ相手じゃ...本気出しにくいぜ…」
『っ...!本気じゃないの!?』
舐められている気がしてまた腹がたった。
こっちも本気以上の力を出そうとしたその時、
「なら、同じ子供なら本気だしてもいいでしょ」
Aと同じくらいの子供が、男の前に立ち塞がった。
「か、神威...」
「ねぇ、いいよね」
「あ、ああ」
神威と呼ばれた少年がAに攻撃すると、Aは防ぐので精いっぱいだった。
反撃しようとするも、避けられ跳ね飛ばされてしまった。
「ふむ、夜兎の女か...」
「団長!?」
「...今途中なんだけど」
「女は強い子を産むかもしれん、それが夜兎なら、尚更な…」
「つまり、殺すなってこと」
『...っ、アンタがリーダー?何しに来たのさ』
「強いものを探しにきたが、ここには何も無さそうだ。お前しか住人はいないようだしな」
『お母さんもお父さんも死んださ。人は私だけだよ、さっさと帰って』
「夜兎のお前にはもったいない星よ。お前にその気があるなら、どこへでも連れていくぞ。この星を出て、お前は強くなるべきだ」
『私にはまだ守るものがあるの。それを守りきるまでは、私は出ていかない』
動物たちをAは守らなければならなかった。
母と約束したからだ。
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ゆう(プロフ) - 雪さん» ご報告ありがとうございます!直しておきました! (2020年1月28日 22時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - ちなみに16話の最後から3番目の [ ○○は、よく母から紙を整えられていた]のところです>< (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 気になったんですけど、 紙じゃなく髪じゃないですか? 勘違いだったらすいません。(16話) (2020年1月7日 20時) (レス) id: 16253bb5bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございますー!!妄想力しかないもので拙い文書ですが... (2019年11月29日 10時) (レス) id: 6c784c5756 (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - すごく面白い…どうやったらこんな面白い物が…とにかく!凄い面白かったです!!! (2019年11月29日 6時) (レス) id: a01ec1bc5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっちゃん | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月21日 17時