【銀魂】宇宙船の旅で Ⅱ【神威】 (ページ4)

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神威は操作を一通り教えた。

『ふぅ…やっとできた』

「おーできたね。えらいえらい」

そう言って、神威はAの頭を撫でた。
その行為にAは驚く。

『どうしたんだ？いきなり…』

「あり？嫌だった？」

『いや、そういう訳じゃなくて…珍しいなと』

「そうかな？Aが頑張ったご褒美だよ」

そう言ってまたAの頭を撫でる。
とても変な感覚にAは戸惑った。

「じゃあ明日の予定は？秘書さん」

『あ、ああ。13時から他師団団長と会議、それ以外は特には…』

「はーい、よくできました。じゃあ明日まではゆっくりおやすみ」

そう言って神威は自分の部屋に帰っていった。

『はぁ…疲れた…』

Aはベッドに倒れ込むなりすぐに眠りについた。

翌日

誰かのノックの音でAは目を覚ました。
時計に目をやると朝の8時を指していた。

朝から誰だろうと疑問を抱きながら鍵を開ける。

『はーい、どちら様だ？』

「おはよう、A」

目の前には神威が立っていた。
何か用事だろうか。

『おはよ、どうしたんだ？朝から』

「秘書さんのお迎え」

神威のアホ毛がいつもよりぴょこぴょこしている。

『はあ、そういえば…』

「秘書なんだから俺の隣くっついて歩いてないとダメだよ」

『そういうもんなのか、着替えるから閉めるぞ』

「手伝ってあげるよ」

『…けっこうだ』

Aはドアをバタンと閉めて、着替え始める。
髪を結わえる動作をしようとするが、髪が短くなっていることに気づく。

『つい癖でやってしまうな…』

鏡で自分の姿を見て、ある程度髪を整える。
備付きの水道で顔を洗って、準備は完了だ。

ドアを開けて神威に伝える。

『できた』

「朝ご飯食べに行くよ」

神威と食堂に向かった。
秘書になったからといって、別に変化はない。

仲が悪くなる前の状態に戻っただけだ。

いつも通りご飯を食べ始める。

「Aってそれで足りるんだね」

『何回目だそれ。戦闘になると気持ち悪くなるから控えてるんだよ』

「いい加減慣れなって」

そのあとは黙々とご飯を食べる。
神威はすごい速さで食べ終わっていた。

「A遅い」

『早いんだよそっちが』

Aも急いで食べて、食器を片付ける。

「秘書さん、この後の予定は？」

『この後は書類整理って阿伏兎が言ってた。13時までによろしく』

「…任せていい？」

『だめだ』

「ちぇー…」