【刀剣乱舞】役人さんの諸事情 (ページ44)

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４２話嫉妬ページ44

続いて太刀

といっても、どの刀に聞けばいいのやら

レア太刀は鶴丸と接点があるから危ない
無難に聞くとしたら…

髭「え、主かい？旅行って聞いたよ」

ここはやっぱ、意外と口の堅い髭切が無難かな

この刀は知ってるかもって思ったんだけど…やっぱ知らないかぁ

『そうですか…ありがとうございました！』

そう言い、歩き出そうとしたら手首を掴まれた

『どうしました？』

なにやら目が真剣だ

髭「ねぇ、君さ…刀か何か持ってる？」

「へっ？」

思わず拍子抜けた声が出た

今、私は懐に乱ちゃんを入れている。護身用としてね
でも神気はないから、あまりわからないと思うのに

内心動揺しながらも驚いた表情を保ち、しばらく間ができる

髭「まぁいいか。何もしなければそれでいいよ

その行動が、善と出るか悪と出るか、決めるのは僕らではないからね」

『はぁ…』

何を言ってるんだろう

たまーに刀って何を言ってるのかわからないときがある

髭「ただ、言えるとしたら

"他人に嫉妬とか良くないよ。鬼になっちゃうからね"

それさえ気をつければいいんだよ」

『…失礼します』

耐えられなくなって思わず逃げてしまった

あのやけに見透かしたような目が怖く思えた

ニンマリと微笑んでいたあの顔は何だろう
何を伝えたかったんだろう

しばらく考えたが止めた

『…まさかね』