今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:100,834 hit
小｜中｜大
２３話 夢夢 ページ25
しばらく鶯丸と話せば、あっという間に時間が過ぎていった
『あ、もう寝る時間だ。それじゃ寝ましょうか
おやすみ鶯丸』
鶯「おやすみ」
鶯丸に言った後、横にある短刀を撫でる
『おやすみ、乱ちゃん』
返事はないけど、まぁ声は届いてるでしょ！！
届いてなかったら泣く
電気を消して毛布をかける
鶯「...子守唄歌おうか」
『寝て』
そう言って寝返りをうてば深い眠りに入っていった
...
うぅっ...うっ...
どこかで誰か泣いている
白い彼岸花がたくさん咲いていて、中心にぽつんと誰かいる
背中を向けていて誰か分からないけど、泣いている
いたいよ...うぅっ...
誰かな。近づきたいけど霞がかってて見えにくい
次第にその子の周りがどんどん赤い彼岸花に変わっていってる
花はなんとか見えるのに、その子だけまるでぼかされてるかのように見えない
誰なの？泣かなくてもいいよ
そう言っても、あの子には届いていないようで
...だれか、たすけて...
もうその子の周りは真っ赤だ。血の海でも見ているよう
でも、なぜかその景色が残酷で綺麗と思えてしまう
助けたいのに、助けられない。
ねぇ、あなたは誰なの？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三日月 | 作成日時：2018年8月9日 22時
