13話 終止 ページ15
〜紅葉side〜
ガシャーーーンと音がし、本丸の方を見ると、窓を突き破って審神者がとんできた
その途端みんなが動きを止めた
その審神者は飛んできたものの、倒れることなくすぐに歩き始めたのだ
「はははっおもしれぇ女だなぁ〜!」
そんなことを言って再び本丸内に入っていく
刀剣男士もまずいという顔をしてる
鶴「おいおい嘘だろ...何してんだよ役人」
対戦していた鶴丸国永が汗を垂らして俺たちの方を見る
鶴「今すぐ主を止めないと...あれは怒ってるぞ」
周りの刀剣男士の顔を見ると、真っ青になっていた
紅「ちょっと待て、ここの審神者は体力はあまりなかったんじゃないのか!?」
資料ではそう書かれていた
体力がなくても暴力をふるう審神者はいる
沖「あんな情報嘘に決まってるじゃないか!
役人の警戒を減らすために書いたんだよ!」
花「うそ...あんなに体力あるなんて」
鶴丸国永の刀を弾いてすぐさま本丸へと向かう
まだ言霊がとれていない刀剣男士は追ってくるだろうがそんなのどうでもいい
二人が危ない
おそらく交渉した役人は負傷しているはず
あんな審神者が無傷で生かしておくはずがない
すぐに侵入し廊下を走ると、廊下の奥で二人がいた
と思った瞬間、黒帯が窓に投げ飛ばしされ外に出た
紅「!?」
何が起こっているのか理解が追いつかない
とにかく今起きているのは審神者が白狐に馬乗りで殺そうとしていること
刀じゃ無理だろう。近くで戦うのも時間の問題
...それなら最後の手段だ
周りが安全なのを確認し、ポケットから銃を取り出す
目は良い方で狙いを定める
死なせるわけにはいかないから、関節を外す
カチャ、と銃を構えて肩と足を狙う
パァン!!!
一発目、見事に肩の関節を貫通し、審神者が白狐から離れる
二発目は、肩を抑えてもがいている審神者の足を狙った
叫び苦しむ審神者の近くでぐったりとなっている白狐のそばにいく
黒狐が他の部隊を連れて、審神者に睡眠薬を投与し、確保した
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作者名:三日月 | 作成日時:2018年8月9日 22時