戯言2-3 ページ4
女子高生を隠し撮りした盗撮の容疑で逮捕されたFBI捜査官……。
「読者の心を鷲掴みする良いキャッチフレーズだと思わない？」
真純ちゃんを隠し撮りしていたキャメル捜査官の真後ろに立って声を掛ける。
彼は突然背後から声をかけられたもんだから相当驚いていた。
「き、君は……？」
「僕の事よりも自分の事を心配した方がいいんじゃねーの？」
そうすると本当に犯罪者が言い訳するみたいに焦って支離滅裂な事を言い出した。
別にこの男に態々こんな事を言いに来た訳では無い。だけど、僕の可愛い真純ちゃんが盗撮なんかされてるのを見たら黙っちゃいられないよ。
「言い訳も服装も洒落くせぇ。日本の警察に通報されたくなきゃ……」
通報されたくなきゃ……？
「僕の携帯のメアドを教えるからそこに纏めて送っといてよ！」
✯
「えぇ！？じゃあ蘭ちゃん工藤君のこと諦めるん！？」
そう、僕がここに来た真の目的はここにいる遠山和葉ちゃんに会いたかったから！
まだ見ぬ女の子に会うためなら僕は風の中雨の中事件の中まで喜んで飛び込んでいくよ。
「……実はね、だんだん新一が離れて行ってる気がしてたんだ。今でも、私は新一が好きだよ。」
……だけど、好きだからこそ、
「新一と、新一の好きな人が幸せになれたら良いな……なんて、」
目尻に涙を浮かべ笑いながらそう言う。
「蘭ちゃん……あんたええ子や〜。アタシやったら好きな人奪った人を何がなんでも見つけてとっちめてやんのに……。」
好きという気持ちに理由は無い。
彼はそう言っていたが、未だに何故彼がこんなに健気な女の子を差し置いて僕を選んだのかがやはり謎である。
「……ね、A君。」
……蘭ちゃんは、僕と工藤君の関係に気づいてるみたいだね。伊達に幼なじみじゃないみたいだ。
「て言うかさ、何気に一緒にご飯食べてるけどアタシ、あんたのこと知らんねんけど。」
「僕は神代Aだよ！
大丈夫。今知らなくても、これからどんどん深く深く海よりも地中よりも深く、僕達は仲を深めて共に沈んで行くことが直ぐにできるようになるよ…。」
「……もうこの男が犯人でええんちゃうか？」
そんな話をしながら事件現場の様子を見回す。服部君と工藤君は推理対決をして忙しそうだ。
……キャメル捜査官は懲りずに今度は僕を隠し撮りしていたみたいだけど、良い写真が手に入ったから今回は見逃してやる。またなんかややこしい事になりそうだけど。
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イロハ(プロフ) - いろ#病み兎さん» 読んでいただき本当にありがとうございます´`*そんな風に言って頂けて凄く嬉しいです。多少ひねくれててもいいんです！皆がみんな漫画の主人公みたいに生きれません！笑共感、ありがとうございます´ω`* (2020年12月8日 12時) (
レス) id: b47f502e49 (このIDを非表示/違反報告)
いろ#病み兎(プロフ) - コメント失礼します。俺のめっちゃ好みの作品でした。俺自身、多少ひねくれているところがあって、なんとなく共感。話の内容から文章まで全部好きです。もう少し早く読みたかったなぁ… (2020年12月7日 23時) (レス) id: eab5cadf24 (このIDを非表示/違反報告)
イロハ(プロフ) - いちごミルクさん» ありのままを受け入れてくれてありがとうございます^^*大好き。 (2020年7月22日 18時) (レス) id: b47f502e49 (このIDを非表示/違反報告)
イロハ(プロフ) - トアさん» 全然失礼ちゃう！どんどんして笑爆走します。風のように。コメントありがとうございます^^* (2020年7月22日 18時) (レス) id: b47f502e49 (このIDを非表示/違反報告)
イロハ(プロフ) - なゆさん» めっちゃ嬉しい！ありがとうございます^^*頑張る！更新！！楽しいありがとう！！ (2020年7月22日 18時) (レス) id: b47f502e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イロハ | 作成日時：2020年7月2日 8時
