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戯言3-8 ページ9

困ったわ…


私と同じ依頼内容でここに来たと彼は言うけど、あまり信憑性はない。


確かめようと思って依頼主のキースに連絡を取ろうとしても忙しいのか返答もない。


私の隣でアダルト雑誌を広げて読む彼は、見たところ高校生ぐらいに見える。まだ幼さの残る顔立ちは割と私好みだが、それと相反する行動にギャップを感じる。


私がこの子の歳ぐらいの時何してたかしら。当時の記憶が頭に思い浮かぶ。



…うん、よく考えたら犯罪なんて軽いものよね♡



私だって色んなことをしたものよ。そう考えたらこの子のした事なんて大したことじゃないわ!それに、もしかしたら犯罪の才能があるってことじゃない!?


いやーん、じゃあゆくゆくは泥棒になるなんてことも…


「…ん?どうかした?」


私の視線に気づいたのかこちらを見上げてくる。あらぁ、初めて見た時も思ったけど、中々可愛い顔をしてるじゃない。


この子を育てて私専属の助手になってもらえば…。良い!これはいいアイデアね。


「うふ♡A君って言ったかしら?もう聞いてるかもしれないけど、あたしは弁護士の峰不二子よ。よろしくね♡」


ウインクして握手を交わす。


「僕は神代A。よろしくね不二子ちゃん。」


「ところで…」


再び雑誌に目を落とした彼に声をかける。


年頃の子ってこんな感じなのかしら。堂々とそんな雑誌読んじゃうなんて、大胆ね。


性に開放的なのはいい事よ〜ますます欲しくなっちゃう!



「貴方、悪い事には抵抗が無いタイプかしらん」


見る限り無いタイプだろう。ちょっと衝動的なところもあるけれど、読めない男ってそそられるのよね。


「悪い事はしちゃダメだよ。」


あら?さっきゲーム機を壊したのにおかしなことを言うわね。


「どういうこと?」


咄嗟に口に出た。彼の思考が分からない。



雑誌から顔を上げた彼は当たり前のように言う。


「どうもこうも…そのまんまの意味だよ。悪い事をしたら神様に怒られちゃう。だからしないよ。」



「か、神様…?」


驚いた。彼は信者なのかしら。


この歳になっても神様を信じているなんて…いや、別に悪いことじゃないのだけど。


さも当然のように言う彼は純粋な心を持っている青年に見えた。



「じゃあ、なんでさっきあんな事したの?」


彼がそんな純粋な青年なら、何故ゲームセンターであんな衝動的な行動したのかしら。不思議に思って聞くと、彼は顎に手を当て考えるように上を見た。


その後、ゆっくりと三日月のように口元を上げた。

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イロハ(プロフ) - セイさん» セイ様へ、長い間お待たせてすみません。ですが覚えてくださった方がいてくれてとても嬉しいです。コメントまでして下さって、もっともっと精進しつつ続けていきたいと思いました。これからもよろしくお願いします*ˊᵕˋ* (1月10日 11時) (レス) @page16 id: 7c23aeb2f0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - 続編ありがとうございます。更新通知が来て舞いあがっちゃいました。また神代君の戯言が見られて嬉しいです。欠けた心を持つ神代君と彼に振り回される主人公達が大好きです。次の更新も楽しみにお待ちしております。 (1月10日 8時) (レス) id: ec218c72f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イロハ | 作成日時:2023年12月24日 19時

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