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戯言3-26 ページ27

帰りの車の中。パスポートが無いコナン君と僕は、パトカーに乗って移動中だ。


警察は4人、後部座席で左右を挟まれ、膝の上にはコナン君。ギッチギチに座らされていた。


膝の上のコナンくんはパスポートを調べられると不味い。江戸川コナンなんて人物がいないとバレてしまう……なーんて考えているんだろう。


何故こんなに他人行儀かというと、さっきから右隣に座ってる次元さんがニヤニヤ笑いながらこっちを見ていたからだ。


「おっ、おじ……いや、ルパンさん!!」


やっと彼らに気づいたようだ。


「……どこから見ても子供だが?」


「それが可哀想に、中身は高校生なんだと!」


「身体が子供なんて、切ないでしょ〜」


上から五右衛門、ルパン、不二子と話をする。


「工藤新一くん」と、ルパンはコナンの正体を言い当てた。


「それと神代A……お父さんはみんなから慕われる警察官。お人好しで優しい…が、それが仇となって同じ上層部のお偉いさんに嵌められて射殺。当時まだ6歳だったお前さんの目の前で、だ。」


つらつらと僕について話す。僕はただ黙ってバックミラーに映るルパンの目を見ていた。


「可哀想に…」


「そりゃ、そんな歪んだ性格になってもおかしくないな。」


不二子ちゃんと次元さんが哀れむように言う。


怪しい人物である僕のことも調べたのだろう。かき集めた情報が開示されていく。


「だが、お前さんの親父はそんな良い人ではなかった。」


どういう意味だと口々に皆がルパンの話の続きを待っていた。


「お前さんが肌身離さず持っているそのナイフ……親父さんに渡されたんだろ?」


ナイフの柄の部分に刻まれた金色の文字。

『son surpasses father』
(息子は父を超える)


「あの夜の出来事、お前さんは俺を誰かと間違えて殺そうとした。後で聞いたら、自分の身は自分で守るため、だから別に誰かと間違えたわけじゃない、って言ったよな?」


『なんだ、おじさんか……』


「でも本当は親父さんと間違えてたんじゃねーのか?」


来るかも分からない刺客に毎回あんな俊敏に動けるはずない。ましてやただの高校生に、だ。


「できるとすれば、頻繁にそういう目に合わされていた……ナイフで対応出来るように。そのために渡された息子は父を超えると刻まれたナイフ……」


みんなの視線が僕に向けられた。


「お前さんは定期的に、意図的に、親父さんに殺されかけてたんじゃねーのか。」


キュッと小さな手が僕の手を握った。

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イロハ(プロフ) - セイさん» セイ様へ、長い間お待たせてすみません。ですが覚えてくださった方がいてくれてとても嬉しいです。コメントまでして下さって、もっともっと精進しつつ続けていきたいと思いました。これからもよろしくお願いします*ˊᵕˋ* (1月10日 11時) (レス) @page16 id: 7c23aeb2f0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - 続編ありがとうございます。更新通知が来て舞いあがっちゃいました。また神代君の戯言が見られて嬉しいです。欠けた心を持つ神代君と彼に振り回される主人公達が大好きです。次の更新も楽しみにお待ちしております。 (1月10日 8時) (レス) id: ec218c72f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イロハ | 作成日時:2023年12月24日 19時

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