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戯言3-23 ページ24

事件の謎を解くために王女の部屋を物色する。


やっと蘭ちゃんと王女様が元に戻った。良かった良かった。


王女様も、ドレス姿に着替えて元通り。


「良かったね。たった一つしかない物を身にまとえて。」


服装の話じゃないよ。身分とか責任とか……愛情とか。


「……そうね。」


肩の力が抜けたように、むしろ背負った?ように、それでいて穏やかになった表情を見て安心する。ま、少しだけど一緒に誘拐された仲だ。こうなることは知っていたが、こちらも穏やかな気分になる。


僕たちの会話を他所に、足元でコナン君は床をじっと観察していた。


王女様も蘭ちゃんと話をしており、何となく手持ち無沙汰になった僕は棚の上に飾られた写真を見る。


「死人に口なしか。全部の罪を被せて殺すなんてさ……酷いやつだね。だけど、おつむが悪い。僕だったら殺さないのにさ。」


人に罪を被せるんなら、自ら命を絶たせた方がいい。最後の締めまで他殺にしたらボロが出る。


「おめー、今なんて……」


別にただの独り言だった。それに反応したのは足元にいたコナン君。


「ん?いやだから、」


犯人は王女様のお母さんを殺して、お兄さんに罪を被せた後に彼をジサツに見せ掛けて殺したんだろ?


「他殺じゃボロが出るよ。ほら、この写真立て見てみなよ。」


「……なるほどな。」


野球をするお兄さんの写真。彼は右手にグローブをつけていた。つまり彼は左利き。


にも関わらず、死因は右のこめかみに1発。


「こんなミスを犯すなんて、この犯人の犯罪レベルは星1つだ。」


人差し指を立て1を表す。本来被害者が1人だったら星半分だったけど、2人死んでるからそんぐらいかな。


「……!!そうか、その手があったか!!A、俺と一緒に探偵になれ。」


「は?」


思いもよらない彼の言葉に気が抜けた。


「寝言は寝て言えよ。」


「いやいや、マジで。」


真っ直ぐと目を射抜かれる。のらりくらりと交わすにしてもコナン君は本気みたいだ。


「やだよ。推理なんてできっこないし。大体、未来を変えるとこの先どうなるか分からないんだぞ。」


トリップだとしても、物語を詳しく全部なんて知らないし、大体こんな話しあったなー程度だし。


「お前らの死ぬ確率も上がるし、むしろ僕なんかもっと上がるかも……」


しゃがんでコナン君に力説してみた。それでも彼は折れない。


「おめーの能力を見出したぞ…!いいから俺に任せろ。」


僕は一体何を任せたらいいのだろう。皆目見当もつかなかった。

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イロハ(プロフ) - セイさん» セイ様へ、長い間お待たせてすみません。ですが覚えてくださった方がいてくれてとても嬉しいです。コメントまでして下さって、もっともっと精進しつつ続けていきたいと思いました。これからもよろしくお願いします*ˊᵕˋ* (1月10日 11時) (レス) @page16 id: 7c23aeb2f0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - 続編ありがとうございます。更新通知が来て舞いあがっちゃいました。また神代君の戯言が見られて嬉しいです。欠けた心を持つ神代君と彼に振り回される主人公達が大好きです。次の更新も楽しみにお待ちしております。 (1月10日 8時) (レス) id: ec218c72f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イロハ | 作成日時:2023年12月24日 19時

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