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戯言3-22 ページ23

「誰が猿だ、誰がー!!」


あの様子じゃミラ王女が言ってたみたいにこっぴどく絞られたらしいな。


「はっはっは、猿ってのもあながち間違いじゃねーだろ。というよりルパン、お前本当にあの子のこと…」


「よせよ次元!お前も知ってるだろ。何度も言うようにガキは…ましてやあんな性悪こっちからお断りだ!」


「やめろよこっちが望んだみたいな言い方。」


被害者面してる所悪いけど本当の被害者は僕の方だとは思わないかな。なんせ、朝起きたら知らねーおっさんが添い寝してきてるんだぜ?


「これ以上無い悪夢だと思うよ。」


「確かにそれは最悪だ。」


説明に納得してくれたのか次元が同意する。


そうなると当然疑問になるのは何故ルパンがそんな気色悪い行動をしたのかだ。


「大方、不二子ちゃんに相手にされないから代わりの人形でも探してたんだろ?全く。好きな女の子に一途になれない男は去勢した方が世のためだよ。」


どの口が言うのか。自分を棚に上げて相手を罵るのは彼の得意分野だ。…得意なんて誇らしげなことではないのは明白だが。


「だーっ!!これ以上お前が口を開けば折角のメシが不味くなる!とっととどっか行けー!」


誰とどのようなシチュエーションで食べてもご飯が不味くなることはなかろうに。そうは思ったが、流石にこれ以上正論をぶつけても野暮だ。


やれやれといった仕草をしながらコナン君と小五郎さんの所へ戻る。


一方その頃──


「そうですか…それで、王女は楽しんでいただけましたか?」


スーツに身を包んだ峰不二子、と今回の王女誘拐の依頼主キースの2人が話していた。


「ええ、もちろんよ♡それに貴方も粋な人ね。同年代の男の子まで用意しちゃって。王女も1晩だけ普通の女の子になれたみたいよ。」


「え?」


どうせなら私にも相談してくれれば良かったのに、と不二子は申し訳なさそうに演技をしながら言う。


不二子にしては、彼から一言すみませんと謝ってもらえれば許すと決めていた。この人のおかげで有望な人物に出会えたのだから。


「失礼ですが、何か誤解されていらっしゃるかと。」


次に驚くのは不二子の番だった。


「私は王女を誘拐するように依頼しましたが、あくまで王女1人(・・)の誘拐です。その、男の子?…につきましては、私は一切関与していません。」


なんてこと。じゃあ何故Aは…


今回の依頼内容だけじゃない。私のことも、ルパンのことも知っていた。脳裏によぎるのは昨夜のナイフ。あんなに大量に持ち歩いてるのも、依頼関係としての護身用だと思い込んでいた。


それも関係ないとなると──


焦りを胸に部屋を後にした。

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イロハ(プロフ) - セイさん» セイ様へ、長い間お待たせてすみません。ですが覚えてくださった方がいてくれてとても嬉しいです。コメントまでして下さって、もっともっと精進しつつ続けていきたいと思いました。これからもよろしくお願いします*ˊᵕˋ* (1月10日 11時) (レス) @page16 id: 7c23aeb2f0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - 続編ありがとうございます。更新通知が来て舞いあがっちゃいました。また神代君の戯言が見られて嬉しいです。欠けた心を持つ神代君と彼に振り回される主人公達が大好きです。次の更新も楽しみにお待ちしております。 (1月10日 8時) (レス) id: ec218c72f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イロハ | 作成日時:2023年12月24日 19時

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