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戯言3-21 ページ22

ヘリコプターで移動中、ピッタリ体にしがみついて離れない工藤君。


小さいから許されているものの、正体を知っている身としては辛いものがある。


「話を整理すると、お前さんは不二子と姫さんと一緒にこの国に来たって訳だな?それで、ルパンにアジトで襲われた、と。」


改めて文面にすると面白いな。


「坊主は相当お前さんのことが好きらしいな。なんだ、ルパンに関しては誤解があったとは思うが…いや、まさか、あいつがなぁ……」


味方にまで疑われているみたいだ。よっぽど性に対し悪い行いをする男なのだろう。


「その人に次会ったら教えてね。絶対許さないから。」


僕のシャツを握りしめながら工藤くんが抑揚なく話す。子供らしい口調だが内容が重い。


「わ、わかった。」


「あと、A兄ちゃんは僕と一緒にいない時はなるべく寝ないで。危ないから。」


「流石にそれは……うん、わかったー。」


なんだか抵抗するのは得策では無い気がした。


自分の身は自分の身で守れるとは言ったものの、今それを持ってきても守れてないじゃねぇかと言われるのがオチだ。


「携帯じゃ足りねぇな……もっと効率的で確実性のあるものも考えねぇと…」



そういえば、どうして工藤君は僕の居場所がわかったのだろう。考えられる可能性としてはこいつらが大好きなGPSと盗聴器だろうか。


いやいや、まさか、恋人同士をGPSや盗聴器で監視するのはおかしいだろ。流石の工藤君もそれはしない……よな?まさか……。


となると、どうやって見つけたのかが分からない。いや、やっぱりGPSか?


うん、よそう。僕は考えるのを放棄した。パンドラの箱は開けるものじゃない。見たくない真実を閉じ込めるものなのだから。





「無事だったのか!!」


小五郎さんにキツく抱きしめられる。


「心配してくれたんですか?」


「あったりめぇだろ!!誘拐されて生きて帰って来れる奴がどれだけ少ないと思ってんだ!それと、コナン、ちょっと来い!!」


コナン君の襟を持ち上げテーブルの上に正座させた。その正面にあった椅子に小五郎さんは腰掛け説教を続ける。


僕が人に心配されるなんてとても新鮮だ。母親ですら僕が死んだらその時はその時だって思っている。これに関しては全ての人が当てはまるのだが、心配されるというのも悪くは無いな。


ふと熱い視線を感じた。


「あー!!!お前ー!!」


長いテーブルの端にルパンが腰掛け、美味しそうなお肉をフォークで刺したまま僕を見つけて嫌な顔をする。


「あ!猿!!」


次の瞬間ルパンの隣にいた次元が吹き出す。なんだかんだ言って、この2人の漫画も嫌いではなかったりする。

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イロハ(プロフ) - セイさん» セイ様へ、長い間お待たせてすみません。ですが覚えてくださった方がいてくれてとても嬉しいです。コメントまでして下さって、もっともっと精進しつつ続けていきたいと思いました。これからもよろしくお願いします*ˊᵕˋ* (1月10日 11時) (レス) @page16 id: 7c23aeb2f0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - 続編ありがとうございます。更新通知が来て舞いあがっちゃいました。また神代君の戯言が見られて嬉しいです。欠けた心を持つ神代君と彼に振り回される主人公達が大好きです。次の更新も楽しみにお待ちしております。 (1月10日 8時) (レス) id: ec218c72f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イロハ | 作成日時:2023年12月24日 19時

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