戯言3-2 ページ3
「んも〜〜っ……。せっかくイケメン芸能人やスポーツ選手にたくさん会えるチャンスだってのに……空手のお稽古だと〜?」
ここはサクラサクホテル。園子ちゃんのおかげで毛利一家もパーティのご招待にあやかることができた。
どーも例のヴァスパニアかヴェスパニアか知らねーけど、その新しい王女様が挨拶に来るんだと。
コナン君が園子ちゃんに懇願して何故か僕まで連れてこられることになった。なんだか面倒臭いことに巻き込まれた気分だ。
朝っぱらから工藤君が僕の家まで迎えに来ることがなければ、今ここに僕が立っていることもなかっただろう。
「蘭もとうとう新一君に愛想尽かしたみたいだし、ここで新しい出会いがあればいいなって思ってたんだけどなー。」
「遅れても来るって言ってんだから…しかし、カワイコちゃんが沢山だ!」
園子ちゃんと小五郎さんは相変わらずだな。
「皆様大変お待たせ致しました!どうぞ盛大な拍手でお迎えください!!本日のサプライズゲスト……ヴェスパニア王国、ミラ王女のご登場です!」
演説と共に現れた彼女に会場は拍手でお迎えする。一方、僕達は彼女の見た目に唖然とした。
「蘭にそっくり……」
あー、そういえばあったな。蘭ちゃんそっくりなお姫様が出てくる映画。確か、ルパン三世とコラボ映画だっけ?
「……へぇ」
なるほどね。手元にあった自分の携帯でルパン三世を検索する。事件の内容がつらつらと挙げられるが、予想通り、漫画についてはきれいさっぱり無くなっていた。
このままじゃ、日本の漫画が無くなっちゃうよ。日本が唯一世界に誇れる文化なのに。それじゃ、日本を代表してこの世界のルパン三世を僕が漫画に戻してあげよう!
「ねぇねぇ不二子ちゃん。今日は何するの?」
「……ルパン?」
とりあえず、目の前にいた不二子ちゃんに話しかける。
「そうだよ!ところで、あの王女様を誘拐してどっか行くんでしょ?僕も連れてってよ。」
彼女は男のロマンを具現化したような人だ。健全な男子高校生の僕も例外ではなく、セクシーな魅力に胸が高まるよ!
まぁ、女の子はガーリーでもボーイッシュでも、妖艶でも、みーんな等しく愛おしいんだけどさ。
目の前にいる彼女は僕の考えてることなんか露も知らず、険しくなった顔でこちらを睨んでくる。
「あなた、何者?」
「人に名前を聞く時はまず自分からって習わなかったの?」
因みに僕は習わなかったよ笑
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イロハ(プロフ) - セイさん» セイ様へ、長い間お待たせてすみません。ですが覚えてくださった方がいてくれてとても嬉しいです。コメントまでして下さって、もっともっと精進しつつ続けていきたいと思いました。これからもよろしくお願いします*ˊᵕˋ* (1月10日 11時) (レス) @page16 id: 7c23aeb2f0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - 続編ありがとうございます。更新通知が来て舞いあがっちゃいました。また神代君の戯言が見られて嬉しいです。欠けた心を持つ神代君と彼に振り回される主人公達が大好きです。次の更新も楽しみにお待ちしております。 (1月10日 8時) (レス) id: ec218c72f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イロハ | 作成日時:2023年12月24日 19時