戯言3-1 ページ2
やぁ、久しぶり。相も変わらず、詰まらない人生を生きてる神代Aだよ。
あ、またこーやってホントのことを言ったら工藤くんに怒られちゃう。僕の彼氏はちょっと面倒臭いんだ。
「あーー君はなんて憎たらしいやつなんだ！見ているだけで反吐が出そうだよ！」
「……そー言うなら離れろよ」
僕の胡座の上で、また小さくなった工藤くんがジトっとした目で見あげてくる。いじらしくて、背中からギュッと抱きしめて彼の頭に頬ずりをする。
ここは毛利探偵事務所のソファーの上。僕は度々こうやって訪問しては夕飯をご馳走してもらってる。
「ふふ、良かったねコナン君。」
そんな僕達を見て蘭ちゃんは微笑んだ。
「もー暑苦しいよ〜」
「コナン君、家ではいっつもA君の話してるんだよ。いつも仲良くしてくれてありがとね。」
「いやいや、僕の方こそお世話になってるよ。小学生なのに僕のお世話を焼いてくれるんだ。彼はきっといいお嫁さんになるね。」
いててて。
何が気に触ったのか。腕の中のコナン君が僕の頬をつねる。
『現地時間の午前10時20分頃、ヴェスパニア王国で、サクラ女王とジル王子が猟銃の事故で死亡しました。』
そんな普段通りのやり取りの中、テレビの野球中継の間に割り込んで臨時ニュースが流れる。
猟銃事故か。
ん？どーっかで聞いたことあるな…。
名探偵コナンの知識があるとしても、膨大な事件の数を一々覚えていられない。残念ながらそこまで僕はコアなファンではない。
そんな僕が聞いたことがある気がするのなら、なんか有名なやつなんだろう。
「オメーなら、なんか知ってんじゃねーのか？」
コソコソとコナン君が僕に問いかけてくる。何だかんだ嫌がりながらも動こうとしないのは、彼なりの愛情表現なのかな。
「さぁ？どうだったかな。」
「はぁ。」
最近の彼は僕に対して溜息が多い。そうそう、その調子で僕色に染まっていって欲しい。真っ黒に染った工藤君はきっと今よりも魅力的だよ。
ニコニコしながらテレビを見続ける。そんな僕を見て諦めたのかそれ以上聞いてくることはなかった。
別に教えてもいいよ。知ってること全部。だけど、折角のハッピーエンドが何かの歪で滅茶苦茶になっても責任は取らないよ。
以前にそう言ってから、彼は前ほど僕に問い詰めることは無くなった。というか、この前の事件で犯人を言おうとしたら慌てて口を塞いでくることもあった。
普通逆だろ、なんて思いつつ何も言わない。僕は別に滅茶苦茶になっても構わないんだけどなぁ。
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イロハ(プロフ) - セイさん» セイ様へ、長い間お待たせてすみません。ですが覚えてくださった方がいてくれてとても嬉しいです。コメントまでして下さって、もっともっと精進しつつ続けていきたいと思いました。これからもよろしくお願いします*ˊᵕˋ* (1月10日 11時) (
レス) @page16 id: 7c23aeb2f0 (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - 続編ありがとうございます。更新通知が来て舞いあがっちゃいました。また神代君の戯言が見られて嬉しいです。欠けた心を持つ神代君と彼に振り回される主人公達が大好きです。次の更新も楽しみにお待ちしております。 (1月10日 8時) (レス) id: ec218c72f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イロハ | 作成日時：2023年12月24日 19時
