▽story３０ ページ31
・
朝、陽の光で目が覚めた。
昨日のことを思い返すと、嘘なんじゃないかって思う。
でもやっぱり事実なわけで。
『ないちゃ…ダメだ』
涙が零れそうになるのを、グッと我慢する。
…和は戻って来る。
それを信じて待つことしか、あたしは出来ない。
・
母「Aー？もうすぐで和也くん行っちゃうんじゃないのー？」
『え？！』
慌てて時計を見ると、「ＡＭ ０８：２５」と示されていた。
和がここを発つのは、午前８時３０分。
『まにあうかな…？！』
いそいで着替えて、慌てて家を飛び出した。
・
隣にある和の家の前を見ると、そこには車に乗り込もうとする和の姿。
『和っ！！』
思わず叫んだ。
あたしの方を振り向いた和が、驚いた顔で足を止めた。
和「A！！」
和が名前を呼びながら、あたしの方へ駆け寄ってきた。
父「和也〜、早めに済ませよ？」
おじちゃんがニヤけながら…でもどこか寂しそうに言った。
・
和「A…きてくれないかと思った…」
『ごめん…』
あたしが俯くと、和が“かお上げて…？”と言った。
おそるおそる顔を上げると
唇に何かが当たった。
『…？』
呆然としていると、和がニコッと笑った。
和「ぼく…Aのこと ずっとすきだったよ！
今までありがと……！
また会おうね！！」
そう言って、和は足早に車に乗り込んだ。
あたしの唇に 何が当たったのかを 理解したのは、その時だった。
『和！！！まって！！！』
あたしも伝えなきゃいけない…！
『和！！あたしも！あたしもずっと…！！！』
・
あたしが叫んだ時には
すでに車が走り去って行った後だった。
・
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なつ(プロフ) - にこ翔さん» 遅くなってしまいすみません(-_-;) もうかれこれ１か月前ですね(T_T) ありがとうございます！！ (2012年4月2日 13時) (
レス) id: a21915d373 (このIDを非表示/違反報告)
にこ翔(プロフ) - おもしろいです(・∀・) (2012年2月25日 20時) (レス) id: 9f6181723e (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - イエス！今日というこの日を大切にしていこー！！ (2011年9月15日 21時) (レス) id: a21915d373 (このIDを非表示/違反報告)
実紅(プロフ) - ウチらの大切な記念日でもあるからね!(b^ー°) (2011年9月15日 18時) (携帯から) (レス) id: 6e1dd96fe2 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - いいえ！やっぱいいね〜記念日ってのは(^^♪ (2011年9月15日 17時) (レス) id: a21915d373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ | 作成日時：2011年8月28日 16時
