あるある ページ2
車内にいたはずの私は、次の瞬間には見覚えのない部屋に座り込んでいた
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これは、キタかもしれない。
それなりに広め、シンプルな中に可愛さもある女子らしい部屋
ふと目に入っただけでもわかる白くて小さい綺麗な手
胸元に感じる柔らかいベージュ色の髪
そしてなにより
壁にかかっているのは
帝光のッッッ！！！制服！！！！！！！！
ッッあ〜〜〜っ！いやもうほんとえっ！！？！これはもう絶対にこの後神様出てきて状況説明かママに遅刻するわよ〜って起こされる入学初日ぃ！！！！！！！！
｢……………その通り…｣
1人脳内で騒ぎ続けていた私を遮るように弱々しい声が聞こえた
神｢…声かけるの躊躇うレベルで心の声がうるさい……｣
貴｢きたぁ〜〜〜！！！！！！！！｣
神｢来たよ…来たけどもう説明することないよ…｣
貴｢いやっすみません！！説明！！お願いします！！｣
神｢ふぅ………君は事故にあった…が、完全なる被害者の君を可哀想に思ったわしが気まぐれで人生で1番強く願っていた中学生時代の君の願望を叶えこの世界へ連れてきた。以上｣
貴｢……神様……ありがとう……。あれ、てか向こうの私ってどうなったんですか！？｣
神｢向こうの君はかなり重体だけど生きてはいる…から戻りたければ今なら戻れるぞ｣
貴｢向こうにも私がいるってこと？｣
神｢ああ…だから君の親も友達も彼氏も、誰も君が別世界で過ごしていることには気付かない。ただ、事故の後遺症と…｣
貴｢あ！大丈夫です！！ならもうそれで！！うん向こうも大事だけどこっちで生きます！！ありがとうございます！！ありがとうございます！！！！！｣
神｢………じゃ、わしもう出てこないからあとは1人で頑張ってね。そこに説明置いとくから｣
そう言うとぱったり声は聞こえなくなってなんかホワホワ光ってたのも消えた
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作者名：hamo | 作成日時：2020年9月21日 23時
