Sweet honey 【赤×黄】 (ページ9)

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甘い、甘い

暑かったからか、汗の浮かび上がった
淳太の肩を舐める

そうすると恥ずかしかったのか

手を口に持っていて
目を瞑る淳太に

ドクン、と心臓が波打った

そして反射的に

チャームポイントである唇に
自分の唇を重ねる

｢…っ！｣

そして遠慮なく舌を差込み
中の唾液を味わっていると

目を瞑って必死に今の恥ずかしい状況に

耐えている淳太を

可愛い、なんて思ってしまった
.

｢………｣

｢………｣

十分キャンディーを味わって満足した後

さっきの出来事が頭に浮かんできて
まともに淳太の顔が見れん

俺、またなんてことを…！

メンバーである淳太と
こんな、こんな

恋人同士みたいなキスしてしまうなんて…！

そう赤くなる顔を必死に冷ましていると

隣から
｢しげ｣なんて俺を呼ぶ

いつも通りの淳太の声が聞こえた

｢は、はい！｣

そして勢いよく返事をしてしまった俺に
淳太はいつもみたいに柔らかく笑う

｢あのさ、しげ

しげがこのまま俺を3日以上食べ続けたら
俺らパートナーになるやん｣

｢え、そうなん？！｣

｢……そうやねん

やからさ、しげ

今変なスクープとか取られても困るし
お前がほんまに好きなキャンデーが現れるまで

俺のこと、食べてええよ？｣

そうお兄ちゃんみたいな顔で
言う淳太に

了解、のつもりで黙ってキスをしたら

｢おい！｣とさっきとは全く
違う様子で

普通に怒られたのだった