6 ページ7
「しーげ、しーげ!」
「んぇ?」
名前を呼ばれた方を見ると
呆れたように俺をみる、小瀧の姿が
聞くともう昼休憩だったようで
何回呼んでも返事をしない俺に
痺れを切らしていたらしい
「どしたん?なんか考えごと?」
「んー…いやぁ、別に」
「……
しげ最近
ボッーとしすぎじゃない?」
彼女の手作りだという弁当を
頬張りながら
小瀧は心配そうに俺を見つめる
「…いや、別になんも」
「そう?」
説明しようにもどうしたらいいか分からず
そんなふうに誤魔化してしまう
そんな俺に小瀧は理由を深くは聞かず
切り替えて別の話にしてくれた
.
昼休憩も終わり仕事へ戻る
今日はいつもより忙しく
残業覚悟で黙々と仕事をしていると
「重岡、半分手伝う」
急にそんな声が横から聞こえたかと思うと
山積みになっていた資料が
半分まで減った
「…え、中間部長?いいんですか?」
見ると声の主は
俺の最近の悩みの原因である部長で
いつもと変わらない仏頂面と
バチりと目が合った
「さすがにこれは1人じゃ終わらんやろ」
「そ、そうですけど…」
「ほら
黙って手動かす」
「あ、はい!
ありがとうございます!!」
突然のことで混乱していると
さっきはなかったメモの付箋が
机の上に貼っているのを見つけた
みるとそこには
" 仕事終わったら地下の
駐車場に来い " と一言
中間部長の方を見ると
いつも通り真面目な顔で
パソコンに文章を打ち込んでいた
347人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うーか | 作成日時:2021年11月22日 0時