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「しーげ、しーげ!」

「んぇ?」






名前を呼ばれた方を見ると
呆れたように俺をみる、小瀧の姿が


聞くともう昼休憩だったようで

何回呼んでも返事をしない俺に
痺れを切らしていたらしい





「どしたん?なんか考えごと?」

「んー…いやぁ、別に」

「……
しげ最近
ボッーとしすぎじゃない?」





彼女の手作りだという弁当を
頬張りながら

小瀧は心配そうに俺を見つめる





「…いや、別になんも」

「そう?」





説明しようにもどうしたらいいか分からず
そんなふうに誤魔化してしまう

そんな俺に小瀧は理由を深くは聞かず

切り替えて別の話にしてくれた
.










昼休憩も終わり仕事へ戻る

今日はいつもより忙しく
残業覚悟で黙々と仕事をしていると




「重岡、半分手伝う」




急にそんな声が横から聞こえたかと思うと

山積みになっていた資料が
半分まで減った




「…え、中間部長?いいんですか?」





見ると声の主は
俺の最近の悩みの原因である部長で

いつもと変わらない仏頂面と

バチりと目が合った





「さすがにこれは1人じゃ終わらんやろ」

「そ、そうですけど…」

「ほら
黙って手動かす」

「あ、はい!
ありがとうございます!!」





突然のことで混乱していると

さっきはなかったメモの付箋が
机の上に貼っているのを見つけた

みるとそこには



" 仕事終わったら地下の
駐車場に来い " と一言




中間部長の方を見ると
いつも通り真面目な顔で

パソコンに文章を打ち込んでいた

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作者名:うーか | 作成日時:2021年11月22日 0時

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