きみはかわいい［赤×黄］ (ページ13)

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後ろから来た中間部長が
濵田さんになにかを言って

ようやく俺は

店の中に入れてもらった

その間俺は
中間部長の目を

1度も見れずにいる

｢ごめんな重岡くん

俺、君が淳太の知り合いって
全然知らんくて…｣

｢俺も一緒に行くべきやったよな
重岡、悪かったな｣

そう2人から謝られて
何が何だか分からないが

一応首を横に振っておく

｢でも濵ちゃんもありがとうな

俺が会社の人達にバレんの嫌やから
隠してくれたんよな｣

もろ、
初めに名前言ってましたけど

｢うん、そやけど
全然あかんかった｣

｢いや、中々後ろから見てたら
おもろかったで、2人｣

｢見てたんやったら止めろや｣

｢ごめんって｣

…
部長が、普通に笑ってる

それも楽しそうに

その事になんだか
胸がモヤッとした

…濵田さんの前ではこんなに笑うんや

｢重岡くん｣

｢…
え？！｣

そんなモヤモヤを抱えていたら
中間部長は居なくなっており

代わりに俺の横には
濵田さんが座っていた

｢えっと…
中間部長と濵田さんは

どういう関係なんですか？！｣

何か言おうとしていた
濵田さんの言葉を遮って

そんなことを聞いてしまった

｢…どんな関係って
友達兼オーナーと従業員？｣

｢友達…｣

ん？

｢オーナー？！｣

｢そ、俺がこの店のオーナーの
改めて自己紹介するけど、濵田崇裕です

気軽に濵ちゃんって呼んでな｣