Swallows short story 2nd

山田哲人 ページ47

僕には命より大事な人達がいる
やんちゃな5歳児の息子と大好きな奥さん


A｢哲人〜海ちゃん起こしてきて｣


山田『うん、分かった！』


A｢ありがとー！｣



これが僕の奥さんのA
高校生の頃から付き合って
2年ぐらい遠距離恋愛は続いた

奥さんが仕事の関係で
東京に引っ越してきて3年後に結婚した

その2年後に海人が産まれて
今は3人家族で過ごしています



山田『海人〜朝だぞー！』


海人『ん〜…まだ、ねむい…』


山田『今日はママ特性の卵焼きだぞ』


海人『…！！おきる！』



最近5歳になった息子は海人って名前
僕が名前に悩んでいたら奥さんがそれを見て
迷わずにスパッと決めてくれた
奥さん特製の卵焼きが大好物。



A｢海ちゃん、おはよ｣


海人『ママおはよう…ねむい…』


A｢ほら、パパと顔洗ってきて｣


海人『うん！パパいくよ！』



海人はちっちゃな手で僕の手を握って
洗面所まで連れて行ってくれた
その間にAは朝食を作り終わっていた



山田『あれ？Aは食べへんの？』


A｢んー？あんまりお腹空いてないから食べて｣



最近ご飯を食べないA
その代わりにみかんをずっと食べてる事が多い
考え事をしてたらそーだそーだと言って
Aが写真を渡してきた

黒の写真だけどこれ海人の時も見た
写真と睨めっこしていたら
この写真の名前を思い出した



山田『えっ！…まさか…ええ！？』


A｢パパ分かっちゃった？｣


山田『海人がお兄ちゃんになるってことやね？』


A｢そー！海ちゃんお兄ちゃんになるんだよ｣


海人『おにいちゃん？どーゆこと？』


山田『海ちゃんに妹か弟ができるんやで？』


海人『……？海ちゃんわかんない』



海人は不思議な顔をしたがおもちゃ持ってくると言って
おもちゃがある部屋に行ってしまった
何持ってくるかなと楽しみにしてたら
Aが話しかけてきた



A｢ねぇ、哲人｣


山田『ん？』


A｢いつもありがとう｣



そう言ってAは僕の頬に軽いキスをしてきた
久しぶりにだったから照れてしまった
お返しにキスしようとしたらAが止めてきた



海人『パパがママとラブラブしてたー！』


A｢海ちゃん！他の人に言っちゃダメだからね！｣


山田『男同士のお約束だからな！』


海人『うん！わかった！』


その後、海人が幼稚園でママとパパがラブラブしてたのを広めたのを山田夫婦は知らない


-Sさんリクエスト-

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