トリップする方法試したらできちゃいました【鬼滅の刃】 (ページ10)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:3,197 hit

.伍拾肆. ページ10

「私を最後まで残してくださってありがとう」

「……」

すると鬼舞辻が肉塊の先端にある爪のようなもので下弦の壱に血を分け与えた

「気に入った。私の血をふんだんに分けてやろう。
ただしお前は血の量に耐えきれず死ぬかもしれない。だが順応できたのならば、さらなる強さを手に入れられるだろう。

そして私の役に立て。鬼狩りの柱を殺せ。

耳に花札のような飾りをつけた鬼狩りを殺せばもっと血を分けてやる」

そう言ってどんどん部屋の襖は閉まっていき、最後に下弦の壱の下に襖が現れた

(今よ！酒呑ちゃん！！)

そういうと酒呑ちゃんは襖の上に行き無事に下に落ちる事ができた。

(下弦の壱…。苦しそう…。)

足元には鬼舞辻の血をふんだんに分けられたからなのか悶え苦しむ下弦の壱の姿があった。

(いずれ、近いうちに戦うことになる…。行こう、酒呑ちゃん。)

(ほな…行こかぁ)

そう言うと無一郎くんの屋敷へと駆けていった

____________。

朝日が昇り始めた頃、玄関の扉を開ける

「ただいま戻りました…。ご心配をお掛けして申し訳ありませんでした！！師範！！」

私は丁寧に頭を下げて開口一番そういい放った

「A…？Aなの……！？」

「…うん。そうだよ。無一郎くん。」

そう言うと無一郎くんは黙って私を抱き締めた

「……あの、無一郎くん？」

「……本当に。本当に心配したんだから…。」

その声はとても震えていた。

私のことを本気で心配していてくれたのだ

「ごめんなさい…！私が鬼に捕まるような…不甲斐ないです」

「違う…違うよ…。Aは十分強いよ。今回ちゃんと鬼にならずによく帰って来れたね…。」

「うん。…今回は私のサーヴァントに助けてもらったの。私の力じゃないよ」

「それでも…それでも鬼にならなかっただけでも凄いよ。A」

「…ありがとう。その言葉有りがたく受け止めさせてもらうね」

そう言ってやっと無一郎くんの腕の中から解放された

なんか…デジャヴ？

_________。

「Aちゃあああああん！！無事でよかったよおおおおお！！」

うわぁーんと抱きついてくる善逸。

あれから蝶屋敷に行って胡蝶さんに挨拶をし、炭治郎たちに会わせてくれとお願いをした。

すると快く了解してくれた。なぜか、胡蝶さんにも謝られたけど…。

胡蝶さんは私が鬼に捕まったことにとても悔やんでいたみたいだった。