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渋「このバンド、好きなん」
ボソッと呟かれた声は、私に向けられていて
すばる君が触れていたスマホには私がハマっていたバンドのステッカーが貼られていた
「あ、はい。好きすぎてツアーはそのライブのためだけに地方に行ったりします」
そう言うと、ふっと笑って私の顔を見た
渋「めっちゃ好きやん。俺も、最近このバンド好きやねん」
その笑顔に、簡単だが落ちてしまった
この人が、好きだと。
初めて、一目惚れをした。
それから、何度か村上さんが連れてきたり
すばる君だけお店に来たりして
大学4年で就職をするためバイトを辞める3月のバイト最終日。初めて村上さんとすばる君と連絡先を交換した
そして、23歳の誕生日を迎えた5月にすばる君から告白をされて付き合うようになった
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作者名：ゆか
| 作成日時：2019年2月11日 23時
